Senin, 11 Mei 2020

いま低価格PCを組むならコレ!:Ryzen 3100/3300Xレビュー - ギズモード・ジャパン

先月発表されたAMDの安価プロセッサRyzen 3100/3300X。インテルのCore i3の強力なライバルになると思われます。両チップとも、発売は5月21日ですが、一足早く米Gizmodo編集部がレビューしました。低コストで自作PCを組みたい人必見です。


100ドルのデスクトップCPUで何ができると思います? 答えは、たっくさんいろいろできる。

もし、今すぐ低コストで自作PCを組みたいと思ったら、AMDのRyzen 3 3100Ryzen 3 3300Xは手堅い選択肢です。Ryzenの最安価デスクトップCPUのわりには馬力もあるし、動きもいい。AMDは、ついにRyzen 3シリーズの「低価格」による足かせを解放したのではないでしょうか。

Ryzen 3100/3300X

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Photo: Joanna Nelius (Gizmodo)

これは何?:AMDの最新デスクトップ用低価格プロセッサ
価格:3100が100ドル、3300Xが120ドル。
いいところ:低価格&ハイパフォーマンス、つまりコスパ良し!
残念なところ:ゲーム性能には大差がない。

まず、低価格プロセッサのスペックを世代で比べてみましょう。110ドルでスタートしたRyzen 3 2100は、4コア/4スレッドで、ベースクロック3.1GHz(3.4GHz最大ブースト)。次に、Ryzen 3 2300Xは、130ドルで同じく4コア/4スレッド。ベースクロックが3.5GHz(4.0GHz最大ブースト)。そして今回、最新のRyzen 3 3000。より速いのに、価格は下がって、8スレッド! 以下、基本スペックです。

・Ryzen 3 3100:100ドル。4コア/8スレッド、3.6GHzクロックベース(3.9GHz最大ブースト)、65ワットTDP。

・Ryzen 3 3100:120ドル。4コア/8スレッド、3.8GHzクロックベース(4.3GHz最大ブースト)、65ワットTDP。

これに加え、Ryzen 3100/3300Xの発表時に話題になった同時マルチスレッディング(SMT)。Ryzen 3シリーズ初のSMT搭載。

これ、インテルで言うところのハイパースレッディング。4つのコアそれぞれがバーチャルコアを実行することで、4コアなのに8スレッドを実現。こうすることで、価格を極限まで抑えた上で、最大限のパフォーマンスを引き出しています。3年前にリリースされたインテルのプロセッサシリーズの最高クラスCore i7-7700Kのいいライバルだと思います。

3年前のCore i7に匹敵する性能

競合となる最新のインテルプロセッサが手元にないためなんとも言えませんが、AMDが引き合いに出していたi7-7700Kの過去のスコアと比較してみました。

※レビュー環境:GTX 1080 Ti,、Asus ROG Crosshair VIII Hero、G.Skill Trident Z Royal 16GB (2 x 8GB) DDR4-3600、Samsung 970 Evo NVMe M.2 SSD 500GB、Corsair RM750X、AMD Wraith Prism LED RGB冷却システム

※ベンチマーク:処理速度/Geekbench 4、トランスコード速度/Handbreak、レンダリング速度/Blender、ゲーム/『シヴィライゼーション VI』、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』、『ファークライ5』、『Total War: Warhammer II』、『メトロ エクソダス』

数字はわかりやすい。

たった20ドル、されど20ドル。3100より3300Xの方が、マルチコアのパフォーマンス(19903 vs. 19002)もシングルコアのパフォーマンス(5279 vs. 5133)もいい。たった10秒だけど、Handbrakeの4K動画(1080pプリセット30)トランスコード時間も3300Xの方が速い。画像レンダリングになると1分も違いがでました!

ゲームでは、Ryzen 3100/3300X間で20ドル分の大きな差は見られなかったものの、個人的にはやっぱり3300X派。最大ブーストで4.3GHzは大きい。そもそも、100ドルちょいで4.3GHzは素晴らしい!

両プロセッサともにオススメしないのは、付属のCPUクーラー。3300Xはすぐ70度後半まで温度があがるし、3100も70度前半にはいきます。3300Xでファンをターボ作動させてもかなり熱くなりました。冷却システムがもっとよければ、CPUも嬉しいでしょうに。

ゲーミングPCを安く組みたい人にちょうどいい

低価格PCをゲーム用に組みたいという人は、Ryzen 3100/3300Xどちらでもいいと思います。『オーバーウォッチ』のようなゲームをプレイするならば、4Kウルトラ高画質で100fpsほど。ただ、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』や『メトロ エクソダス』の平均フレームレートが43から37fpsなことを考えると、GTX 1080 TiにRyzen 3 3100/3300Xの組み合わせには4Kはちょっと荷が重い。1440pは良かったり悪かったり。ただ、1080pウルトラで平均フレームレート60fpsちょいなら3100/3300Xどちらでも問題なし。

以下、1080pでグラフィック高画質設定の時の、テストした各ゲームのフレートレート。
・シャドウ オブ ザ トゥームレイダー:98fps
・メトロ エクソダス:72fps
・Total War: Warhammer II:93fps
・ファークライ5:94fps

数字はグラフィックカードにもよりますけどね。

GTX 10シリーズはリリースからしばらくたつので、GTX 16やGTX 20シリーズの方がもちろんよし。予算に限りがあるなら、RTX 2060でもそこそこよし。GTX 1660 Tiも3100/3300Xとの相性はいいですが、個人的には3100/3300Xと使うならそこまで高価格でハイスペックなGPUはいらないかと。

AMDいわく、3100/3300Xはインテルの第7世代プロセッサCore i7-7700Kよりも、ゲーム性能がちょっといいとのこと。手元にi7-7700Kがなかったので、今回は横に並べた比較テストはできませんでしたが、前にGiz編集部がテストした結果があるのでそれで比べると…。パフォーマンスは、全体的な構成やオーバークロックするかなどに左右されます。

Core i7-7700Kのマルチコア処理速度は3100/3300Xよりも遅いけど、シングルコアでは速い。また、3100/3300Xは、Handbrakeでも、i7-7700Kより10から20秒、Blenderでは2,3分遅くなってしまいました。一方、『シヴィライゼーション VI』なら3100/3300Xは大健闘。インテルのGPU/CPUスピードが18.0/21.5なのに対し、3300Xは11.3/7/20、3100は11.4/7.31。i7-7700Kが2017年に400ドル、今でも560ドルで販売されていることを思えば、低コストCPUとして十分すぎる数字だと思います。

ベースクロックでパフォーマンス十分だと思いますが、オーバークロックさせるつもりなら20ドル上乗せして3300Xの方がオススメ。でも、個人的には購入はもうちょっと待とうかなと。その理由は、インテルが第10世代Core i3-10100AMDをライバル視して発表したので、そっちとじっくり比較したいから。

まとめ

・めっちゃいい! めっちゃ安い!

・ゲームパフォーマンスとしては、Ryzen 3100/3300X間で大きな違いなし。

・20ドルプラスして3300Xにすると、レンダリング時間がスピードアップし、ブーストクロックもあがる。

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2020-05-12 03:00:00Z
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