Sabtu, 08 Mei 2021

夫のいびきをかき消してくれてありがとう:Bose「Sleepbuds 2」レビュー - ギズモード・ジャパン

必要な人には価値がある。

寝るためだけのBoseのイヤホン「Sleepbuds 2」、249ドル(日本では3万3000円)もする貴族仕様だし、実際に眠れるかどうか使ってみないとわからんし…、と気になるけど、勢いよくポチッとできない不眠クラスタのみなさん。

米Gizmodoのビクトリア記者が2週間試用してみたレビューです。結果は…「効果はあるが人によると思う」という、なんとも言えない結論でしたが、ビクトリア記者のパートナーのいびきをかき消してくれたのはハッピーだったようです。


世界が、私の美の休息を妨げます。まず、夫のいびき。毎晩ではないにせよ、夫がいびきをかきだすと、寝室がたちまちThunderdome(ハードコアテクノの音楽フェス)と化すのです。そしてほぼ毎晩午前4時、猫が「餌をくれ」と泣き叫び、午前5時、窓のブラインドを上げて鳩が見れるようになるまで前足で私の顔をペシペシ叩いてきます。さらに午前2時と午前6時、老犬が膀胱がたえられずオシッコしたいと叫びます。私がBose Sleepbuds 2のレビューを買って出たのはそんなわけがあるからです。最後に8時間邪魔されずにぐっすり眠れたのはいつだったか…。

使い方は簡単だけどイヤホンとしては使えない貴族仕様

BoseのSleepbudsの用途はシンプル。寝るときに装着し、専用アプリから選択したマスキングサウンドが、周囲のノイズをブロックしてくれるというもの。ちなみにアクティブノイズキャンセリング機能はありません。小さなホワイトノイズマシンを耳に装着している感じです。しかし249ドル(日本では3万3000円で発売、価格差結構ありますね)というお値段は、巷にあふれるマインドフルネス系アプリの睡眠用サウンドスケープとかと比べると、かなり高い。そしてこのイヤホンは、音楽やPodcastに対応していません。つまり普通のイヤホンとして使えないのも要注意。再生できるのは「Bose Sleep」アプリから直接ダウンロードしたマスキングサウンドのみという貴族仕様なのです。

Bose Sleepbuds 2

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Photo: Victoria Song/Gizmodo US

これはなに?:寝るためだけのワイヤレスイヤホン。

価格:249ドル(日本では3万3000円で発売)、90日間返品・返金保証アリ。

よいところ:デザインがよい。初代の反省でバッテリーの安定性が増した。ちゃんと接続する。サウンドライブラリが充実している。夜の眠りを妨げるものをなくしてくれた。

残念なところ:値段が高すぎる。音楽やPodcastが聴けない。Phone-Freeモードのときにアラームが使えなくなる。これを使いこなす強い意思が必要。

初代Sleepbuds(価格249ドル)には、いくつか問題がありましたが、コアなファンが存在していました。最終的にはバッテリーの問題で販売終了となりましたが、その他、接続が不安定であったり、ケースの充電用ノードにきちんと収まらないせいで充電がちゃんとできないといった問題報告もありました。

Sleepbuds2で、Boseはそれらのフィードバックを真摯に受け止めたようです。汚名返上とばかりに、安定したバッテリーに変更し、Bluetoothをアップグレードし、Bose Sleepアプリもリニューアルしてサウンドライブラリを充実させました。

また3つ目の突起と、マグネットを充電ケースを追加することで、イヤホンがカチッと充電ケースの所定の位置に収まるようになりました。また初代の製品では、横向きに寝る人が枕に擦れる音で目が覚めてしまう「ピロー・スキーク」という問題がありました。Boseによると、今回のSleepbuds 2では特殊なアンチフリクション・コーティングを施すことで、この問題を解決したそうです。

軽くて装着感よし

Sleepbuds 2の箱を開封するとき、期待しつつも疑っていたことも事実。過去にAirPods Proを装着して寝たことがありましたが、私はうまくいきませんでした。寝心地が悪すぎて目が覚めてしまうか、朝に充電が切れ、ベッドのどっかに消えたAirPodsを捜索するハメになっていたからです。なので、このイヤホンのデザインにはいい意味で驚きました。

イヤホン本体は片耳わずか2.27グラムと非常に軽量で、3サイズのイヤーチップが付属しています。Boseによると、適切なフィット感が大事で、ちゃんと密閉できないとノイズマスキングがうまくいかないとのことです。私の場合、Mサイズがぴったりで快適に装着できました。さらにもうひとつよかったのが、イヤホンが私の耳にフィットしていたことです。横向きに寝てもイヤホンが落ちたり、枕に引っかかったりすることはありません。また「ピロー・スキーク」も感じなかったので、アンチフリクション・コーティングが効いているのだと思いました。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo US

充電ケースはお気に入り。セットアップのシンプルさもGOOD

そして充電ケースはお気に入り。ナイトスタンドに置いても違和感なく、将来再び旅行ができるようになったら、財布や旅行バックに入れておくのに最適なサイズ感。充電はみんな大好きUSB-C対応、そしてLEDのバッテリーインジケータランプはシンプルで直感的に操作できます。また突起部分の近くにマグネットがあり、イヤホンがちゃんとケースにハマっているかどうかを確認する手間もありません。

セットアップも簡単で、接続性も安定していました。今回のテスト中、1回だけスマートフォンがイヤホンを見つけられないことがありましたが、一度ケースに戻して取り出したらすぐに解決しました。

サウンドライブラリが充実している

また、アプリのサウンドライブラリも充実させてきました。現在は3つのカテゴリーから、50以上のサウンドスケープを選ぶことができます。

ひとつめはノイズマスキングサウンドで、ヒーターのゴーゴーする音、エンジンのブンブンする音、焚き火のパチパチなる音、海のうねりの音まで、さまざまなサウンドがあります。

2つめのカテゴリーのネイチャースケープ(自然の景観)は、ほぼ似ているのですが、より自然に近い感じというか。個人的にこの2つがカテゴリーが別れているのが謎です。

Boseによると、ノイズマスキングサウンドは車などの交通音、会話やいびきなどの環境音をカバーするために最適化されているとのことです。一方で、ネイチャースケープは、ユーザーを別の場所へ誘うことを目的としています。

3つめのtranquilities(リラックス)は、新しいカテゴリーです。ヒッピー系のヨガスタジオで使われていそうな、ウキウキシンセ音のようなイメージです。この音が好きな人にはよいと思いますが、個人的には微妙でした。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo US

使いこなすには計画性が必要

全体的に素晴らしい改良を成し遂げていると思いますが、まだまだSleepbuds 2は完璧とは言えません。私の最大の不満は、使いこなすにはかなり計画的にならないといけないところです。ノイズマスキングサウンドはストリーミングではなく、デバイスにローカル保存されるので、新しいサウンドを試したいときは事前にスマートフォンから転送する必要があります。転送はそんなに時間がかからないとはいえ、気分が優れない日は、イラッとする程度には転送時間が長く感じます。アップデートも同様、5分〜10分かかります。めちゃくちゃ長いわけではないけれど、疲れているときにアップデートをかける気もおきず、数日放置してしまいました。

計画的に使うのが面倒くさいときは、「フォーンフリーモード」にすることもできます。このモードでは、あらかじめ選択されているサウンドを再生できるので、毎回わざわざスマートフォンと接続しなくても、そのままイヤホンを装着して眠りにつくことができます。この機能は素晴らしいのですが、事前にこの「フォーンフリーモード」に設定しておくためには難点があります。

たとえば、私が気に入っているアラーム機能は設定した起床時刻になると音量が徐々に大きくなる仕様で、パートナーと起きる時間が違うときなどに便利です。問題は、イヤホンが時間を把握しタイマーを起動させるのにスマートフォンに依存していることです。つまりフォーンフリーモードでは、アラーム機能が使えません。寝ぼけているとき、イヤホンがどのモードになっているか思い出すほど脳細胞が働いていないし、利便性と起床時間、どちらを優先したいかなんて眠すぎて決められません。フォーンフリーモードは便利ですが、併せてアラーム機能も使えるとよかったと思います。

安定しているけれど連続使用時間が短いバッテリー

Boseはより安定したバッテリーに変更する引き換えに、バッテリー寿命を犠牲にする必要がありました。初代のSleepbudsは、16時間の連続使用が可能でしたが、Sleepbuds 2では10時間までしか使用できません。私の場合は年齢を重ねるにつれ、たくさん寝ることができなくなったので特に問題なく、4〜5日に1度、ケースを充電するだけで済みました。

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ケースは、ナイトテーブルに置いても違和感なし
Photo: Victoria Song/Gizmodo US

ともあれ、このイヤホンで眠ることができないのであれば、存在価値はありません。

結局、私に効果があったかといえば、イエスでもありノーでもあります。猫の鳴き声をかき消すのに十分な音量と、眠りにつくのに最適なサウンド音量のバランスを掴むのが難しく、最初の数日間はうまくいきませんでした(「しつこく猫に叩かれても目が覚めない音」はこの世に存在しないということもある)。

でも、猫がいたずらしてきても、私は眠ることができました。一晩に5、6回目を覚ましていたのが、たった2、3回で済むようになりました。さらに、イヤホンのおかげで途中で起きてしまっても一晩やり過ごすことができました。これは私の中では大勝利です。また、イヤホンを使った晩は早く眠れたような気がしますが、もしかしたらプラシーボ効果かもしれません。

Sleepbuds 2は、眠るために可能の限りを尽くした最適なデザインかもしれませんが、全ての人にとって快適であるとは限りません。この製品を2週間ほど試用しましたが、最初の数回は夜中に目が覚めてしまい外してしまいました。違和感があったからです。次第に慣れてきましたが、今も時々、耳に軽い痛みを感じて目が覚めることがあります。

Sleepbudsに価値を感じるかどうかは、人それぞれだと思います。実際に使ってみないことには、その人にとって効果があるかどうかわかりませんし、効果があるかどうかわからないガジェットに249ドル(日本では3万3000円)を投じるのはキツいですね。

でもBoseは90日間の返品・返金保証を提供しているので、試してみるのはアリだと思います。ぶっちゃけ、年間70ドル(日本では6,500円)の睡眠アプリ「Calm」のサウンドスケープとあまり変わらないと感じました。Sleepbudsは、音が耳に近いので、眠りを妨げる邪魔な周囲音は聴こえづらいというのは確実にあって、私にとっては革命的な違いでした。

睡眠トラブルは特にないとか、たまに眠れない日がある程度という人は、このガジェットにお金を使わなくてもいいと思います。90日間トライアルができるとはいえ、非常に高価なシロモノなので、快眠のために他の手段を全て試してもだめだった人にはオススメします。

私のように、いびきをかくパートナーがいて、ホワイトノイズマシンやスマートフォンのアプリだけでは効果がなかった場合に価値があるかもしれません。

個人的には、毎晩使わないと思いますが、夫のいびきがうるさすぎて眠れないときには今後もきっと使うと思います。

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