100年後には私のSwitchも高く売れるかなー。
先日、任天堂版のプレステがオークションに出されたとお知らせしましたが、同じオークションハウスでまたまたマニア垂涎の珍品が登場しました。アメリカテキサス州にあるヘリテージオークションに出品されたのは、任天堂の初代携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」の激レアなデモ機。ゲーム&ウォッチと言えば、言わずと知れたNintendo SwitchやDS、ゲームボーイのご先祖様です。
元祖携帯ゲーム機といえばやっぱりコレ
時はさかのぼって、1980年代後半から90年代前半。アメリカでは、玩具メーカーのタイガーエレクトロニクスが発売した携帯ゲーム機が人気でした。タイガーエレクトロニクスといえば、ファービー人形の生みの親。日本では提携会社のセガが同社の商品を販売しています。 でも、やはり元祖携帯ゲーム、といえばゲーム&ウォッチでしょう。実際、リリースも1980年とこちらのほうが先。
ゲーム&ウォッチの開発者で伝説のゲームクリエイターの横井軍平氏は、新幹線の中でビジネスマンが暇つぶしに電卓のボタンを押して遊んでいる姿を見て、「電卓サイズのゲーム機を作ろう!」と思いついたそう。
かくして、任天堂のゲーム&ウォッチシリーズが誕生しました。その数は59種類。画面は単色で、液晶セグメントはキャラクターの位置などがあらかじめ固定されており、ゲームの仕組みとしては非常にシンプル。今の携帯ゲーム機の標準ではありえないほど粗い作りですが、ゲームパッドには4方向の十字キーが備わるなど、Nintendo Switchにまで続くゲーム機の基礎を作ったことは間違いありません。
卓上型ゲーム&ウォッチの誕生秘話
ゲーム&ウォッチは任天堂がゲーム業界に参入した草創期のヒット作品ですが、持ち運びしやすい製品ならではのデメリットも。同商品に興味を持った小売業者や販売会社にデモンストレーション的なアピールをすることが難しかったのです。説明会の壇上で「これ、こうやって、ああやって敵を倒して…」って見せられても、小さくて見えない…。そこで、今回オークションに出された「卓上型ゲーム&ウォッチ」が作られたというわけです。
アメリカでも人気を博したゲーム&ウォッチですが、初期は任天堂の現地法人がなかったので、現地のおもちゃメーカーMegoが製造を請け負っていました。そのころ、ニューヨークで開かれた「アメリカ国際玩具フェア」に出品することになり、大観衆の前でゲーム機の機能を簡単にデモンストレーションする方法として、なんともレアな巨大ゲーム&ウォッチが開発されたのです。
数年後に初代ゲームボーイがリリースされたときも、任天堂は店内デモンストレーションを実施する際、同様の戦略をとっています。テレビとゲームボーイをつなげ、大画面にプレイ画像を映し出し、大勢の観衆にも見やすいようしたのです。
ヘリテージオークションいわく1979年か1980年に製造されたとされるゲーム&ウォッチデモ機は、キャラクターがハンマーを使って庭あらわれるモグラをたたく「バーミン」というタイトル。ボスもレベルアップもありません。ただただモグラとの死闘を続け、高得点を目指すだけのゲームです。
1989年にゲームボーイが彗星のごとく現れると、ゲーム&ウォッチは花形の座を譲ることになり、デモンストレーションの場も不要になりました。そしてこの巨大なデモ機はその後、ある子どもの手に渡ったそうです。
デモ機を手に入れた子どもによってカスタマイズ
その子がまたユニークな子で、真っ黒で色あせたゲームを着飾ってあげたいと思ったんでしょうね。これまた懐かしい80年代のステッカーをいたるところにペタペタペタ…。ああ、あれは、ぷっくりシールじゃないですか…。ヘリテージオークションは律儀にも、シールも貼った状態のままにしてくれています。
記事執筆時点では、デモ機の最高入札額は1,250ドル(約13万5000円)でしたが、オークション最終日の4月23日までにはもっと高額になると思われます。こんなゲーム&ウォッチ、存在すら誰も知りませんでしたから、それも含めてコレクターにとっては垂涎の逸品になるでしょう。ぷくぷくシールもめっちゃかわいいですよ!
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2020-04-17 14:01:20Z
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