音楽之友社は、stereo編 ONTOMO MOOKとして2018年に発売された「快音!真空管サウンドに癒される」の特別付録「ラックスマン製真空管ハーモナイザー・キット『LXV-OT6』」をバージョンアップ。「LXV-OT6 mkII(マーク・ツー)」として、オンラインショップのONTOMO Shopで販売する。価格は37,000円。予約受付を行なっており、発送は9月上旬の予定。
USB DACとアンプ、CDプレーヤーとアンプなど、ソース機器の後段に接続する事で、「CDやストリーミング再生の音を手軽に真空管を通した音で楽しむことができる」という、真空管ハーモナイザーのキット。別売のオリジナル無垢材ウッドケース(15,000円)を組み合わせると、ラックスマン38シリーズのミニチュア版のような外観となる。
「LXV-OT6 mkII」は書籍の“付録という制約から放たれた上位版”として第2弾にあたる。第1弾はラックスマン製の真空管ハイブリッドプリメインアンプ・キット「LXV-OT7 mkII」で、こちらは完売している。第1弾の商品に寄せられたユーザーの声に、「真空管ハーモナイザー・キット」を求める声が多かったことから、ラックスマンへ商品化の可能性を打診。「真空管ハーモナイザー・キット」のグレードアップモデルが実現したという。
書籍付録版との大きな違いは、ハーモナイズ コントロールボリュームが採用されたこと。これにより、偶数次歪率を0.1%から1.0%まで好みの位置に可変可能となった。
また、入出力端子を金メッキ製に変更。基板に使用している部品もそれぞれグレードアップ。抵抗が、汎用金属皮膜抵抗から、タクマン電子のREXオーディオ用炭素皮膜抵抗になった。さらに、カップリングコンデンサや電源部には、ルビコン製の電解コンデンサーではなく、WIMA製フィルムコンデンサー、日本ケミコン KMQ電解コンデンサー、ラックスマンオリジナルの電解コンデンサーへと変更。
真空管も、中国製のECC82から、mkIIではスロバキア製JJ高信頼管「ECC802S」になっている。基板は完成形で、ハンダづけは不要。「高品位ながらシンプルな構造で、部品も少なく組み立てやすい」という。
サウンドについて、オーディオ評論家・福田雅光氏は「ハーモナイザーの効果は、極端な変化は発生しないが、音楽プログラムのワンポイントマイクなどによる収録による曲は、高度な違いが魅力を発揮することがわかる。今回の製品は、ボリュームコントロール可能であるため、最小にすれば、ほぼOFFのような状態になり、ボリュームを上げて違いを比較することが可能だ。本機は帯域は広く、SN比も解像度も高度であるため、常用しても副作用を感じることは殆どない」とコメントしている。
外形寸法は183×115×91mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで820g。消費電力は4W。
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2020-08-20 23:30:00Z
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