Sabtu, 08 Mei 2021

火星ヘリ「インジェニュイティ」が3度目のフライトで火星探査車「パーサヴィアランス」をパシャリ - GIZMODO JAPAN

写真を撮り合っていました。

火星ヘリ「インジェニュイティ」は、3度目のフライト中にユニークなアングルで火星探査車「 パーサヴィアランス 」を撮影していました。

この画像の左上の隅っこには、インジェニュイティにカメラを向けている探査車の姿が写っています。インジェニュイティがこの写真を撮ったのは4月25日に実施した3回目のフライトで、高度5mで水平移動しているときのこと。2021年2月18日に共に火星に降り立ったパーサヴィアランスとは、この写真の撮影時には85mほど離れていたとか。

この写真はインジェニュイティが火星ヘリコプターだからこそ実現したショットです。これまで数々の探査車や探査機が火星の風景を目の高さで捉えてきましたが、インジェニュイティは荒涼とした火星の景色と6輪の探査車との鳥瞰図を撮影してくれました

ほんの少し高くて見晴らしのよい地点から探査車パーサヴィアランスを眺める、まさに唯一無二の光景です。探査車による自撮りや衛星が火星の軌道上から捉えた写真も存在しますが、空中ドローンの視点からの探査車を見せた史上初の写真として歴史に残るでしょう。

今回のショットで思い出されるのが1997年にNASAのマーズパスファインダー探査機がローバー「ソジャーナ(Sojourner)」を撮影した1枚。この写真の後には小さなローバーがせっせと地表で働く姿の画像が続いたとか。

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1997年にパスファインダーの着陸機が撮影したNASAのローバー「ソジャーナ」
Image: NASA/JPL-Caltech

重量が約11.5kgのソジャーナは、地球以外の天体を走る初のローバーとなりました。ですから、地球の天体で初の動力飛行を成し遂げたインジェニュイティが同じような記念写真を撮るなんてピッタリですね。

インジェニュイティの3回目のフライトは80秒間の滞空時間で水平方向に約50m飛んでから元の位置に戻ってきました。ミッションの管理者たちはインジェニュイティの性能を十分に評価するため、今後のテスト飛行で衝突のリスクを冒す可能性もあります。この実証実験で、火星で空中ドローンを用いる意欲的なプロジェクトへの土台が作られることでしょう。

Source: NASA(1, 2), Twitter,

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2021-05-07 13:00:00Z
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