iMacを最後に使ったのは遠い昔のこと。でも久々に2020年リリースの最新27インチのオール・イン・ワンデスクトップのiMacと向き合ったら...思わず微笑みがこぼれてしまいました。
まるで久々に会った昔の恋人が変わっていなかったかのように、10年前の昔と変わらないその面立ち。少なくともその外観は従来のデザインを踏襲してシンプルにしてスマート、アルミとガラスのあのデザイン。超でかベゼルの画面の下にAppleロゴが鎮座と、まるで昔のまんま。
時代が変わりつつある
13インチのMacBook AirとMacBook Proはいろんなモデルを仕事とプライベートの両方のシーンで使ったことがあります。ときどき外部ディスプレイを接続することもあったけど、持ち運びに便利な点がMacBookのもっとも重要なポイントというのはみんな意見を同じくするところでしょう。でも、それも変わりつつあるのかもしれませんけどね。
第一、私自身も出張がなくなりました。みんなと同じように在宅勤務を強いられています。それもかれこれ数カ月にもおよびます。リビングのソファで小さな画面を見ながら作業するなんて、もう耐えられません。本物のデスクと快適な椅子を備えたホームオフィス環境じゃなきゃ、イヤ。目に悪いから画面は大きくなくちゃダメ。ということで、私も今はiMacに大注目しているのです。
いわばコロナ時代のiMac
2020年のiMacは「自己隔離版iMac」として宣伝すると売れるかもしれません。まさに在宅勤務にぴったりなのだから。自宅で仕事をこなすには十分なパワフルさを備えつつ、すぐに画像編集やら音楽アプリやら、動画づくりやらの、にわかエキスパートになれそうな操作性のよさ。パンデミックという暗たんとした時代だからこそ、クリエティブなプロジェクトで気持ちを明るく保たせたいものですよね。
2020年の27インチのiMacはAppleにとってひとつの時代の終わりを象徴するものかもしれません。Appleは今後自社製のARMベースのプロセッサに切り替えることが発表されているので、2022年までにはすべてのMacにはAppleシリコンが搭載される予定となっています。またAppleはどのMacに最初にAppleシリコンが搭載されるのか、あるいは新しいAppleシリコン搭載Macはどんな外観なのか、いずれも明らかにしていませんが、Appleシリコン搭載の新iMacはデザインががらりと刷新すると断言してもよいでしょう。
まだ、最新のiMacを含め、Intelのプロセッサが今のところ使われていますので、あと2年で型落ちすることを考えると、2年くらいは待とうかなと躊躇する気持ちは痛いほどよくわかります。
その点は、プロセッサに第10世代Intel Core i9(10コア)とグラボにAMD Radeon Pro 5700 XT、VRAMは16GB、メモリに32GB、ハードディスクに1TBのSSDを積んだ4000ドル (日本円にして約42万円、税金とAppleCareは別)の超ハイスペックのiMac27インチが2022年までに陳腐化するとは到底思えませんのでご安心ください。少なくともパフォーマンスにおいてはね。
iMacが米ギズモードの編集部に届いたのは8月4日。それからベンチマークを観察してきましたが、このiMacはまさにパワーハウスというべきすごいシロモノ。Blenderを使ったCPUのパフォーマンステストでは、iMacのレンダリング時間は2分19秒と驚きの速度を示してくれました。Intelの第10世代Core i9-10900Kプロセッサをベンチマークしたときの値から2分以上も速くなっているのです。全体的なシステムパフォーマンスのGeekbench 4を使った場合にはiMacのシングルコアのスコアは6382、マルチコアで42417と、編集部の全員が驚きの声をあげたほど。米ギズモードのコンピュータエキスパートであるJoanna Neliusに「いったいIntelは何を詰め込んだらこの速さを実現できたのか」と言わしめたほど。これ以外のテストも予定されていますが、この2つの数字だけを見ても期待してよさそうな予感がします。
カメラの解像度アップでミーティングも快適
これだけのパフォーマンスにはコストがつきものです。全盛でオプションをつけて4000ドル(約42万円)かかったと言いましたが、 実はこのオプションの中にはNano-textureガラスは含まれていません。これをつけるとさらに500ドル(5万2900円)プラスです。このガラスオプションはつける価値ありです。どの角度からもギラつきがまったく見られないスグレモノ。表示されるものにも、環境の光にも左右されません。
大きな窓から日が差している中でトム・ハンクスの『グレイハウンド』を鑑賞するのにNano-textureガラス以上に最高の環境はないでしょう。午後の強い日差しが差し込んでディスプレイを照らしても、まったくディスプレイには影響を与えません。すべてのデバイスをこのディスプレイにしたいくらいです。
もちろんiMacのオプションに4000ドルも費やす必要はありません。1080pのカメラは在宅勤務には必須のビデオミーティングやFaceTimeの顔見せコールでも顔がぼやけて何しているのか分からない幽霊みたいな輪郭でなく、くっきりの目鼻立ちの人間の顔として認識してもらうことができます。ラップトップのMacBookについているカメラは720pです。その違いは明白。iMacのT2 セキュリティチップもまるで魔法のよう。カメラが顔を検出して影や光を調節してくれます。
27インチiMacのスタート価格は1800ドル(日本小売り価格19万4800円)から。悪くない値段ですよね。これでプロセッサは第10世代のIntelの CPU(3.1GHz Core i5、6コア)SSDは256GB、ディスプレイはRetina 5K(特段すごくはありませんが解像度は5120 x 2880)メモリは8GB。普通のクリエイターならばまず満足できるスペックですよね。YouTubeで稼いでるなら、きっと4000ドルだって惜しくないはず。
プレスリリースでは、AppleはFinal Cut ProやLogic Pro X といったアプリをロックダウンや自粛の最中に自宅で自己流に学んだクリエイターの話を盛り込んでいました。(ご心配なく! 私もあつ森で花に水やりしたりしていたクチなんで、別に新しい技を学ばなくても卑屈になる必要はないけどね! )写真家Idara Ekpohが iMacを使ってLightroomやPhotoshopで自分の写真を編集しようとしたり、映画制作のJhanneu Robertsがブログ用のYouTubeビデオをさらに高画質にするためにFinal Cut Proの使い方を学んだりしている姿は励みになりました。まあ、別にわざわざ27インチのiMacを購入しなくても学ぶことはできるわけですが、それでもきっとサクサクといい感じで学べたことには違いないでしょう。
さて、それでは新しいiMacは購入する価値があるのでしょうか。それともあと2年後には旧デザインとなってしまうかもしれないモデルは買いなのでしょうか。
...編集部ではまだまだテストを続けます。ぜひ引き続きレビューをご覧ください。
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2020-08-12 02:00:00Z
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