人気ゲーム「フォートナイト」を手掛ける米エピック・ゲームズは17日、米アップルのアプリ販売市場からフォートナイトの削除差し止めを求める訴訟を米連邦地裁に起こした。ゲーム大手とアップルとの対立が激化している。

エピックは13日、ゲームアプリ内でアップルへの30%の手数料を回避する課金システムを導入。アップルは規約に違反したとして、フォートナイトのアプリを削除した。これに対し、エピックはアップルを独占禁止法違反で提訴した。

日本でもフォートナイトのアプリを新たにダウンロードすることができなくなっている。

エピックによると、アップルは翌14日、パソコン「マック」を含むアップル全製品向けのエピックの開発者用アカウントを今月28日までに終了すると通告。開発ツールが使えなくなり、ソフトの更新に支障が出る。エピックは差し止め請求で、「報復」をやめるように求めた。

エピックはゲームだけでなく、3D開発ソフト「アンリアルエンジン」を手掛ける。このソフトはゲーム業界のほか、映像制作などでも広く使用されており「アップル端末で使用している開発者に影響が及ぶ」と訴えた。

アップルは17日、声明で「エピックを例外扱いするつもりはない。顧客を保護する規約より、ビジネス上の利益を優先するのは適切ではないと考えるからだ」と述べた。(共同)