ゲーム用ってことは、つまりめちゃ高性能だということ。
Intelの次世代GPUアーキテクチャ「Xe」の姿が見えてきました。Xeと最初にタッグを組むのはIntelの10nmモバイルプロセッサであるTiger Lakeですが、IntelいわくXeオンボードグラフィックとモバイルCPU搭載で、クリエイター向けのよりパワフルなデザインになっているといいます。
レイトレーシング処理もさばける高性能GPU
Intelのアーキテクチャ・グラフィック・ソフトウェアのGMであるRaja Koduri氏が、Xeは来年出荷予定と発言するも、それがモバイルでの搭載なのかデスクトップなのか、はたまたその両方なのか、フォームファクタまでは明かされませんでした。
ちょっと歴史を振り返ると、Intelの初代GPUは1998年頃に単体GPUとして。ここ10年、第5世代から第11世代まではIntel CPUと一緒に統合グラフィックとしてありました。なので、第12世代グラフィックがデザインを一新し、かつ単体と統合のどちらでも出れば、注目すべきこと。
今週頭に行われ、米Gizmodoも参加したIntelのメディア向けイベントでは、Xe グラフィックにはレイ トレーシングが採用されると発表されました。一方、1080pでグラフィック強めのゲームも良いフレームレートでプレイできるように、そもそも統合グラフィック自体も改良されていることもアピール。
現在の統合GPUより大幅パワーアップ
発表会では、主に、オンボードからエントリーレベル、中堅レベルまで幅広くカバーするという、Xe LPグラフィックスマイクロアーキテクチャについて語られました。「マイクロアーキテクチャは、パソコン、モバイル、ウルトラモバイルで、ビジュアル体験を牽引し続けるだろう」と語ったIntelのグラフィックアーキテクチャ担当David Blythe氏。いわく、最大のチャレンジとなったのは、今までのオンボードGPUと同じサイズでより高性能のGPUを開発するということ。
IntelのXeグラフィックは、最大48テクセル、96個の実行ユニット、浮動小数点数1536個。さらにL3キャッシュが最大16MBに加えメモリバンド幅が2倍。Intel CPUとよくタッグを組むUHD Graphics 630と比べると、その性能アップぶりは一目瞭然。現場の第11世代GPUは実行ユニットが64個だけですし。噂ではXeグラフィックスは実行ユニット2倍なんて言われてましたが、そこまではなかったですね。
アーキテクチャ一新、ゲームもスルッと動く
もっとも注目したいのは、第12世代グラフィックとなるGe グラフィックは、Intelが数世代使ってきたグラフィックアーキテクチャを、ここに来て初めて一新したということ。性能アップとは、1080pでプレイするゲームの幅が広がるということで、つまり今までオンボードグラフィック搭載のモバイルフォームファクタではプレイできなかたったゲームもできるようになると。オンボードグラフィックでのゲーム体験が一新されそうですね。
例えば、『ファークライ5』を720pの低画質でプレイすると、フレームレートはウルトラHDグラフィックス630で毎秒17フレームというところ。IntelのCore i7-1065G7 Iris Plusグラフィックスならまだマシなんですが、それでも、現代のゲーミング環境(15Wで27fps、25Wで37fps)で1080p/60 fpsには程遠く。
発表会では、『PlayerUnknown's Battlegrounds(PUBG)』『Grid』『Mount & Blade II: Bannerlord』『Doom Eternal』『Battlefield V』など、1080pゲームタイトルがデモプレイされました。fpsやグラフィック設定など細かい数値はわからないものの、画面はとてもスムーズで綺麗でしたよ。『Grid』で、第11世代GPU低画質設定とXe グラフィック高画質設定で比較プレイして見せてもらったのですが、フレームレートはほぼ一緒。『Battlefield V』での、第11世代GPU25W環境とXe グラフィック15W環境で比較プレイも、見た目はほぼ一緒。ゆっくりした動きで見ると、Xeの方が戦車が動いているときの画はよりスムーズでした。
グラボのドライバ管理も今までより簡単に
ソフトウェアを見ると、Xe グラフィックは最新のGPU最適化が搭載されており、いつ・どのようにリコンパイルすべきかを判断してくれます。ただ、Intelいわくこの点はドライバの変更だそうで、Xe グラフィックだけでなく、第9世代から第11世代でも対応する計画があるといいます(時期については明言なし)。
他にも、Instant Game Tuningという機能が搭載されており、これはフルドライバをインストールせずともゲーム最適化をおこなるという機能。Intel曰く、クラウド経由のドライバアップデートを排除し、ユーザーは自分でドライバアップデートする必要がなくなるといいます。単体グラフィックユーザーなら、しょっちゅうドライバのアップデートやってるって人少なくないと思いますから、この手間がなくなるならそりゃ大歓迎。
メディア的アップデートは、エンコード・デコードを最大2倍にアップ、AV1デコーダー対応、HEVC対応、4K・8K60プレイバック有り、HDR・Dolby Visionプレイバック有り、endo to endo動画送信がフル12ビット。ディスプレイエンジンはDisplayPort 1.4、HDMI 2.0、USB4 Type-C対応、リフレッシュレートは最大360Hz(Adaptive Sync)。
ノートPCのグラフィックに革命が起きるかも
つまり何が言いたいかと言うと、待ったかいがあった! 10nmプロセッサの開発・リリースは遅れが生じていましたが、CPUの性能アップに加えXeアーキテクチャによるオンボードグラフィックの大幅アップデートを見れば、待っててよかった!と思えるというもの。
…1つ気になることをあげるとしたら、Xe LPとAMDのオンボードグラフィックならどっちがいいのかなってことでしょうか。もっと言えば、Appleだって自前のオンボードグラフィックプロセッサ搭載端末を準備していますから、それと比べたらどうなのかなってのも。そもそも、NvidiaやAMDのレイトレーシングGPUと比較したらどうなんだろ? 今のところ、Xbox Series XとPlayStation 5はレイトレーシングGPUですが、ゲーム端末じゃなくパソコンでは聞きません。AMDの次世代GPUはレイトレーシング採用がわかっていますが、リリース時期はまだ不明。
ともあれ今後、あれこれレビューで比較してみるのは楽しみの1つ。なにより、安価ラップトップの世界が大きく変わるかもという期待もがあります。
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2020-08-14 12:00:00Z
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