Rabu, 23 September 2020

バーチャルボーイから25年。これぞ待ち望んでいたVR体験だ:Oculus Quest 2 - ギズモード・ジャパン

ベタ褒めです。

いまから25年前に登場した、任天堂の「バーチャルボーイ」は、革新的過ぎてがっかりしたことを覚えています。あの頃から、一瞬で仮想現実へ誘ってくれるシンプルなスタンドアロンのVRヘッドセットを夢見てきました。そして現在、初代のOculus Questで、その夢が現実に近づいたのですが、光学系などのスペックから、完全に夢が実現したとは思えませんでした。

今回登場したOculus Quest 2 はこれまでのOculus Questとはまたく別のデバイスです。さらにパワフルになっただけではなく、合理化された快適なデザイン、改善されたオーディオとビジュアル、そしてOculus Riftのデスクトップ VR コンテンツとの互換性もあります。

Oculus Quest 2 は、まさに私が20年以上待ち望んでいたVRヘッドセットです。特筆すべきは、64GB版で3万7100円、256GB版で4万9,200円というお値段(税込)。去年5月に発売された初代Oculus Questは、64GB版が4万9,800円、128GB版で6万2,800円(税込)でしたが、Quest 2ではスペックはドンとアップ、そしてお値段はグンと下がっているのです。Quest 2は、単純なバージョンアップデートではなく、現在のVR体験のターニングポイントとして捉えるべきだと思います。

Oculus Quest 2

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

これはなに?:Oculusの新しいスタンドアロンのVRヘッドセット。

価格:64GB版で3万7100円、256GB版で4万9,200円(税込)。

良いところ:素晴らしい価格。セットアップと使い方がとても簡単で、快適で軽量なデザイン(そしてヘッドフォンジャック付き)、独立した光学系、内蔵の空間オーディオスピーカー、大幅に改善されたスペック、Riftのデスクトップ VRタイトルと互換性あり。

残念なところ:鼻の下の部分から少し光が入る。OculusストアにログインするにはFacebookアカウントが必要。ベースモデルの64GBのストレージは少し小さい。

処理パワーもディスプレイもめちゃ良くなった

ハードウェア観点では、Quest 2はクアルコムのXR2 VRプラットフォーム搭載よるパフォーマンスの向上と、光学系の全面的な再設計という2つの大きなアップグレードがあります。

クアルコムのXR2(Snapdragon 865がベース)は、初代 Questで使用されていたSnapdragon 835チップ(2019年5月の初代Questのリリース時ですでに1年前のチップ)と比較して、3世代分の改善を実現しています。ゲームのプレイ中も、新しいアプリをダウンロードしている時も、メニューをナビゲートしている時も、この恩恵を感じられます。

Oculusは、初代のQuestでたまに起こる処理落ち感を完全に解消し、常にサクサク動作・応答するヘッドセットに進化しました。

ディスプレイとレンズに関しては、90Hzの高速スイッチLCDディスプレイを搭載し片眼ごとに1832 x 1920の解像度を提供。初代のQuestはもちろんPC向けのRift Sよりも高解像度で、リフレッシュレートも速くなりました。

初代Oculus Quest はすでに販売終了となり、Rift S も2021年に終了することが発表されているため、Quest 2は、スタンドアロンとデスクトップ両方をカバーする主要なVR ヘッドセットになることを意味しています。

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Quest 2で瞳孔間距離(レンズの左右の間隔)を95%の人に有効であるはずの3段階にしています。レンズを左右に動かすだけで調整できます。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

欲をいえばさらなる解像感と、エイリアシング(たまにナナメ線の対角線上に表示されるジャギジャギ)がさらに減ったら良かったと思うものの、この価格で実現するQuest 2のビジュアルのクオリティは素晴らしいと思います。

ケーブルなし、なんだったらコントローラーなしで使える

そして特筆すべきは、HTC やValveから出ている高価な VRゴーグルと異なり、(Riftのデスクトップ用ゲームをプレイするためにPCに縛られていない限り)Quest 2は、完全にワイヤレスなので、没入感を邪魔するケーブルもありません。Quest 2のタッチコントローラーもアップグレードしていて、より快適な触覚フィードバック、Rift Sからボタンの形状も変わって、親指置き場が追加されています。

QuestやQuest 2 のハンドトラッキングは、技術的にまだ実験的なオプションではありますが、新しい「パススルー+」機能はよく出来ています。ヘッドセットの側面を2回タップすると、外部カメラを通してヘッドセット越しに瞬時に周囲の環境を見ることができる機能で、わざわざヘッドセットを外さなくても、簡単に現実の世界のプレイエリアを確認することができます。(さらに額の皮脂でレンズが汚れることも防いでくれるのも地味な利点です)

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Quest 2の新しいTouchコントローラーは、アナログスティック、ボタン、トリガー、ジェスチャー認識用の追加センサーを標準装備しています。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

ささいなことではありますが、先代Questは静止モードでプレイしているとき、腕を完全に伸ばすとガーディアン(ドアや壁にぶつからないようにするためのシステム)の端にぶつかることがあり、このせいで、Oculusの境界線が不必要にポップアップしてしまうことがありましたが、Quest 2では、それを調整できるようになりました。Quest 2のルームスケールのガーディアンのセットアップは、床の上に1つのコントローラを置くのと同じくらい簡単です。

つけたままベッドに寝転がれる

Quest 2のデザインはシンプルで合理化されており、重さも初代の571gから503gと、約10%軽くなっています。この軽量化とより快適なフォームパッドの組み合わせで、長時間ヘッドセットを装着していても疲れにくくなりました。また、Quest 2のフレキシブルなヘッドストラップは、薄くて簡単に調整できて、そしてベッドで横になっていても快適で、Quest 2でベッドに寝そべりながらQuest 2で映画やYoutubeビデオを見るのは最高です。映画館サイズの巨大なスクリーンを独り占めしているような感覚で素晴らしいのですが、Quest 2の解像度は、テレビやスマートフォンと比較するとまだまだ劣っていることに気づいてしまうのも残念な事実です。

Quest 2の大きな改善点として、ヘッドバンドの内側にある小さなスピーカースリットからのオーディオです。XR2チップの空間オーディオのサポートが改善されたおかげで、Quest 2はコンテンツや頭の位置に合わせてダイナミックに調整される3Dサウンドを、びっくりするほど素晴らしく再現してくれます。空間の音は、普通はその場にいないと実感できないものですが、VRの場合はより没入感を高めてくれます。もちろん、ヘッドフォンジャックを使ってイヤホンで音を楽しむこともできます。

唯一、Quest 2 のデザインについて不満があるとしたら、(少なくても自分の場合)ヘッドセットの下部と鼻の間に小さな隙間が生じてしまい、外からの光が入ってしまうことです。2020年の悪夢からVRの世界へ現実逃避するためにはこれは理想的ではありません。

Oculusからは、オプションとして、顔の形に合わせて交換できる2種類の接顔部(広め、細め)と遮光ブロッカーの入った専用のフィットパックを5,200円で提供しています。個人的には、外の世界から完全にシャットアウトさせるための追加投資はできれば避けたいんですけどね。

新しいホームUIもいい感じ

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VRのスクリーンショットは難しいのですが、シス卿がライトセーバーで脅迫している瞬間。ダークサイドに堕ちてはいけない…
Screenshot: LucasFilms

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YouTubeやPrime Video、その他の動画サービスは、VRでコンテンツを見ることができます
Screenshot: Blizzard

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Oculus Storeのインターフェイスは、これ以上使いやすいものはありません。ちょっとシンプルすぎるかなってくらい。
Screenshot: Oculus

正直なところのQuest 2 の最大の成果は、膨大なコンテンツをどれだけ簡単に体験できるようになったかという点です。Oculus Home UI は、新しいアプリを見つけるために実践的で使いやすく、山のようにある全てのQuestコンテンツとRiftデスクトップコンテンツを探し出すことができます。また、スタンドアロンで利用する場合でも、USB-CケーブルとOculus Linkを使用してPCに繋いで利用する場合でも、Quest 2 は見事に処理してくれます。

「Beat Saber」や「Superhot」のような古いVRの定番タイトルは、仮にヘッドセットが2倍の値段でも魅力的。さらに「Population:One」のようなVRバトルロイヤルゲームの新しいタイトルは、テンポの速い「フォートナイト」的なシューティングゲームスタイルです。

さらに「Vader Immortal」で、等身大のシス卿が暗黒から姿を現した時には震えました。Quest 2の90Hzのリフレッシュレートは重要で、そのおかげで「VR酔い」はほぼ感じずに済みました。

(注:Quest 2の90Hzのリフレッシュレートに関しては、まずはHome、Explore、Store、Browser、Oculus TVアプリ全体をサポートする実験的な機能で、サードパーティ製アプリの90Hz完全対応は、今秋の発売後になる予定。

かつて夢見たVRが手の届くプロダクトに

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Photo: Sam Rutherford- Gizmodo US

Quest 2は、25年前にバーチャルボーイでがっかりして以来ずっと夢見ていた、VRの技術と体験を提供してくれました。

さかのぼること2016年、HTC ViveとOculus RiftはSFの世界だけのものだった仮想世界が、手の届くところあることを証明しました。そして2020年現在、Oculus Quest 2で、手頃な価格と使い安いパッケージで誰もがその世界を楽しめるようにしました。VRには興味があるけれど、価格がネックで足踏みしていた人々にとって、Quest 2はその答えであり、VRを初める人にとっても最適のガジェットでしょう。

まとめ

  • ・Quest 2は、今までの全てのQuestゲームに対応していて、USB-CケーブルとOculus Linkを介して、デスクトップ版のOculus Riftゲームもプレイできます。
  • ・バッテリーの持続時間はプレイしているコンテンツ次第ですが、約2時間から2時間半ほど持続します。Touchコントローラはそれぞれ単三電池1本で駆動します。
  • ・Quest 2は、IPD(瞳孔間距離)の調整が可能ですが、他のヘッドセットとは異なり、細かい調整ホイールではなく、3段階の距離から選択する方式になっています。
  • ・本体のほかに、USB-Cケーブルと電源アダプター、Touch コントローラー2個、眼鏡スペーサーが付属しています。
  • ・Oculus Rift Sは2021年に生産終了となりますが、これは、Quest 2がスタンドアロンでもデスクトップ環境でも、Oculusの主要なVRヘッドセット製品になることを意味しています。
  • ・すでに予約注文は日本でも開始、出荷は10月13日。64GBモデルが3万7100円、256GBモデルが4万9,200円(税込)で、さまざまなオプションパーツも同時に発売されています。
Oculus Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—64GB

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2020-09-23 13:00:00Z
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