Minggu, 27 September 2020

だいぶ出遅れた次世代フロッピーディスク「HiFD」:スイートメモリーズ File033 - Engadget日本版

「HiFD」は、ソニーと富士フイルムによって開発された磁気ディスク。数ある次世代フロッピーディスク(以下、FD)のひとつです。Zipの100MBやSuperDiskの120MBと比べ2倍近くとなる200MBという容量、そして3.6MB/sという高速アクセス(Zipは1.4MB/s、SuperDiskは500KB/s程度)、さらに従来のFDも利用できる互換性の高いドライブを武器にのし上がり……たかったのだと思います。

元々は1997年には試作機ができるレベルで開発が進んでおり、1998年の春発売を目指していました。この予定通り製品が出ていれば、もう少しがんばれたと思うのですが、実際に発売されたのは2000年になってから。Zipが1994年、SuperDiskが1996年ですから、かなり遅れての登場です。

同じドライブで従来のFDも読み書きできるようにするため、HiFDの形状はFDを踏襲。縦94mm、横90mm、厚さ3.3mmというサイズも同じです。

シャッター部は金属製。広い範囲が覆われていたFDとは違って、アクセス用の窓だけを守るT字形になっています。どちらかといえば、MOなどに近いですね。表面についたホコリをディスク面に落としてしまう恐れのあるFDに対し、この形ならそういった心配がありません。

形状で最も違う部分といえば、右上が斜めにカットされずに角がある事。実はこれ、単なるデザインではなくて、従来のFDドライブにHiFDが挿入できないようにするためのものです。

FDを正しく従来のFDドライブに挿入すると、この角の斜めの部分を使ってドライブ側のロックを外す構造になっています。裏表逆にするとこの斜めの部分がないため、ロックを解除できず途中で止まるわけです。この仕組みをうまく利用し、HiFDが従来のFDドライブに挿入できないようになっています。

実はラベルシールの台紙にHiFDメディアの図解があり、各部分の名称や意味が説明されていました。これによると、右上の角がカットされていない部分(意味深な凹みがあるところ)は「V Lock」という名前がついていました。

ちなみに、凹みの役割はHiFDの裏表誤挿入防止だと思うのですが、そのことについては触れられていません。

さて、従来FDとの違いを並べてチェックしてみましょう。シャッターや右上の形状が違うというのはすでに述べていますが、それ以外での違いといえば、メディア識別用の窓とライトプロテクト部分。

表から見るとHiFDには下部に窓がありません。その代わり左上に窓があり、ここがHiFDのメディア識別用となっています。

裏面を見ると、貫通していないものの、ライトプロテクトとメディア識別用の窓がありました。ライトプロテクトの位置は左右逆になっていますが、HiFDが従来のFDドライブに入らないだけに、何の意味があるのかちょっと考えつきませんね……。何らかの間違いで、従来FDドライブに挿入できてしまった場合の保険なのでしょうか。もしくは、SuperDiskとの関係があるのかもしれません。

HiFDは見た目はFDとかなり似ていますが、ディスクの回転数が300や360rpmのFDと違い、3600rpmとかなり高速。ヘッドも接触型ではなく、HDDと同様浮上型を採用することで、高密度と高速アクセスを実現しています。ザックリといえば、形状をFDに合わせた高回転なZipみたいな印象です。

さて、2000年になってようやく発売されたHiFDですが……すでに1998年末には250MBのZipが登場済み。SuperDiskも2001年2月に240MB化を実現しますから、容量面のアドバンテージは微妙なことになっていました。

また、困ったことに一般販売されたのは富士フイルムの外付けドライブのみで、インターフェースはパラレルポート接続、転送レートは600KB/sという、せっかくの高速アクセスが活かせない構成でした。しかも、従来FDとの互換性をウリにしていたはずが、パラレルポート接続がゆえにブートに使えないというありさまです。一応、内蔵ドライブはIBMがオプション品として販売していましたが、一般的な販路とはいえないでしょう。

富士フイルムはデジカメと絡めての販売にも乗り気で、「FinePix Platform HA-700」という製品を2000年1月に発表。これはHiFDとスマートメディア、PCカードリーダーを備えた製品で、相互にファイルのコピーができるほか、テレビ画面への出力、デジタルアルバム編集、デジタルフォトプリンターとの連携が可能な機器です。

PCとも接続可能で、インターフェースはUSB。サイズは大きくなる(あと価格も高くなる)とはいえ、USB外付けのHiFDドライブとして使える可能性がありました。しかし、3月発売の予定が延期になり、6月には発売中止に。どうやらソニーのHiFDドライブ供給に問題があったようですが、詳しいことは不明です。

遅れて登場したことに加え、微妙なドライブの売り方をしてしまったために普及せず、HiFDは早々に消えていきました。


参考:

ソニーと富士フイルム、現行3.5インチFDと互換の200MB FDD「HiFD」を共同開発, Sony
News and Information "HIF200X", Sony
「フジフイルムHiFD」と「フジフイルムHiFDドライブ」新発売, 富士フイルム, Wayback Machine
高密度フロッピーディスクの現状と展望, 日本応用磁気学会誌 Vol.22 No.8 1998, 国立国会図書館デジタルコレクション
内蔵用HiFDドライブをレビューする, 元麻布春男の週刊PCホットライン, PC Watch
「デジタルフォトプラットフォーム FinePix Platform HA-700」新発売, 富士フイルム, Wayback Machine

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2020-09-27 22:01:23Z
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