あなたは「Webアプリ」を使っているだろうか。リモートワークが普及した昨今、IT（情報技術）に詳しくない人でも「Microsoft Teams（チームズ）」や「Zoom（ズーム）」を業務で使う人は少なくないはずだ。Webアプリだとは自覚しないまま、使っている人もいるだろう。
本書『仕事の速い人がこっそり使っている 最強のWebアプリ活用術』によれば、「Webアプリ」とは「ユーザー登録とログイン操作が必要な、主にPC（パソコン）ブラウザ上で動作するアプリケーションの総称」だ。近年、こうしたWebアプリには、便利で高機能なものが増え、業務に活用すれば効率アップが期待できる。さらに、多くが無料（本格的な利用の場合には有料プランへのアップグレードが必要）で使え、これを活用しない手はない。
本書では、数多いWebアプリを「タスク管理」「文書作成」「ビジュアライズ・視覚化」「コミュニケーション」「ファイル保存・共有」「セキュリティ・パスワード保存」の6つに分類。なかでも利用者が多い主要なものとして、「Trello（トレロ）」「Notion（ノーション）」「Canva（キャンバ）」「Miro（ミロ）」「Slack（スラック）」の5つをとりあげ、基本的な操作から応用までをビジュアル付きで具体的に解説する。
著者の田口悠氏は、3つの会社で総務や経理などのバックオフィス業務を担当する。日常業務の効率アップを目指してITツールやWebアプリの導入検討や運用中のサポートなどを行っている。
データベース機能やテンプレートを活用
利用者の多い主要なアプリについて、本格的な解説書は多い。一方本書は、基本的に初心者が理解できるレベルで記される。5つのWebアプリは、いずれもアカウント作成方法から解説され、無料・有料といったプランごとの相違点がまとめてあるなど、使い慣れていない人にも実用的だ。例えば情報の整理や共有に役立つNotionの場合、「フリー」「プラス」「ビジネス」「エンタープライズ」の各プランについて、金額、使用できるページ数、ファイルアップロードの容量など14項目が一覧で示される。
具体的な使い方についても、Notionであれば「日報を書く」「Webページを保存する」「依頼されたタスクを管理する」「名刺リストを作る」など、8つの具体的な使い方が「Lesson」形式で解説される。表示される画面の画像が多用され、フルカラーでわかりやすい。
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2024-02-07 18:10:24Z
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