宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への2回目の着地を6月末にも行う方針を明らかにした。4月に作製した人工クレーターの付近に着地し、露出した地下の物質を採取する。
はやぶさ2は4月5日に地表に弾丸を衝突させ、クレーターの作製に成功。付近では衝撃で地下に埋もれていた岩石が露出するなどした。今後はクレーター周辺の様子を低高度で詳しく観測して着地場所を絞り込み、6月末から7月初めに着地する。
クレーター付近に大きな岩石が多いなどの危険性が判明した場合は、機体の損傷を避けるため着地を見送る可能性もある。6月上旬までに機体の状態も含め詳しく調べた上で、着地の可否を決める。
小惑星で地下の物質を採取すれば世界初の快挙となる。地下の物質は約46億年前の太陽系初期の状態を保っていると考えられ、貴重な研究材料になる。
https://www.sankei.com/life/news/190509/lif1905090028-n1.html
2019-05-09 07:12:00Z
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