フロリダ州ケープ・カナベラル: 科学者は初めて、恒星が惑星を飲み込んでいるところを捉えた。齧ったり噛みつくのではなく、一気飲みしていた
天文学者は5月3日水曜日、木星かそれ以上の大きさの巨大ガス惑星が、その恒星に食べられているように見られるものの観測結果を報告した。太陽のような恒星は、無限に長い年月で膨れ上がり、ついには近くを周る惑星を飲み込むほど大きくなったのだ。
これは、太陽が赤色巨星に変化し、4つの内惑星を食べ尽くす時、地球に何が起こるかを示す悲劇的な予告だ。
共著者であるハーバード・スミソニアン天体物理学センターのモーガン・マクロード氏は「もし慰めになるなら、これは約50億年後に起こることだ」と言った。
この銀河の饗宴は、10,000年~15,000年前、恒星が約100億歳だった頃、わし座付近で起きた。惑星が恒星のハッチを下降した際、素早い高温の光の爆発があり、その後、冷たい赤外線エネルギーで、長く続く、明るく輝く塵の流れができたと研究者は述べている。
ネイチャーに掲載された研究によると、他の恒星が惑星を齧る様子やその消化の余波の証しは以前から存在していたが、飲み込む様子そのものが観測されたのはこれが初めて。
マサチューセッツ工科大学の研究者Kishalay De氏は2020年、カリフォルニア工科大学のパロマー天文台が撮影した空のスキャンを確認していた際、光る爆発に気付いた。恒星が伴星を食い尽くすのではなく、恒星がその惑星を食い尽くしていたのだ。
この研究に参加したカリフォルニア工科大学のマンシ・カスリワル氏は、恒星の寿命が数十億年であることを考えると、この飲み込みは非常に短期間で、実質的に一挙に起こった、と言う。
英国のオープン大学の天体物理学者であるキャロル・ハスウェル氏は、今回の研究には関与していないが、この発見は「非常に信憑性がある」と述べた。ハウウェル氏は2010年にチームを率いて、ハッブル宇宙望遠鏡を使い、惑星を食べる過程の恒星WASP-12を特定している。
「これは別の種類の食べ方だ。この恒星は、惑星全部を一気飲みした」とハウウェル氏は電子メールで語っている。「対照的に、WASP-12 bと我々が以前に研究した他のホット・ジュピターは、そっと舐められ齧られている」。
もっと多くの惑星が、より安全な距離でこの恒星の周りを回っているかどうか、天文学者は知らない。もしそうであれば、恒星の第2、第3のコースになるまでには何千年もかかるかもしれないと、De氏は述べた。
何を探すべきかが分かったので、研究者は更なる宇宙のがぶ飲みに目を光らせるだろう。
彼らは、他の恒星の周りにある何千もの惑星がこの惑星と同じ運命をたどり、最終的には太陽系も同じようになると考えている。
「私たちの周りにあるもの全て、私たちが築いたもの全て、これらは全部一瞬にして消えてしまうのだ」とDe氏は語った。
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2023-05-04 08:05:33Z
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