Rabu, 16 September 2020

GoPro史上、一番自由な使い方ができる。「GoPro HERO 9 BLACK」はアクティビティ行かない勢にも響く - ギズモード・ジャパン

堅実な進化と意外な進化の両立。

GoProの最新モデル「GoPro HERO 9 BLACK」が発表されました。前モデルのHERO 8が2019年10月発売なので、しっかりと1年で仕上げてきましたね。

事前のウワサでは、前面にディスプレイが追加されセルフィーが捗るのではと言われていましたが、その予想は見事的中! ハードウェアの変化だけでなく、ソフトの面でも便利でWow!な機能が追加されています。

待望の前面ディスプレイ

まずはざっくりとしたスペックをば。

・前面LCDディスプレイ搭載!

・23.6MPのイメージセンサー(センサーサイズはHERO 8と同じ)

・最大5K動画、20MP写真、8倍スローに対応

・5K動画から14.7MPのフレーム切り出し

・バッテリー時間30%アップ

・寒い環境でのパフォーマンス向上(バッテリー大型化による熱量向上)

・ハイパースムーズ3.0、タイムワープ3.0、

・水平維持機能がGoPro内で可能に

・レンズカバーがモジュール式に。別売の「Max レンズモジュラー」と組み合わせて155度の超広角撮影が可能

・オープン価格(GoPro.comでは5万4000 円で販売)

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大きな変化は、やっぱり前面ディスプレイ(GoProはMore Screensと呼んでいる)でしょう。セルフィー時にもしっかりと画角が確認できるし、屋外でも見やすい充分な明るさがあります。残バッテリーや撮影設定、録画状況なども確認でき、今までのGoProのようにステータスのみを表示するモードにも変更可能。タッチ操作はありません。

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設定変更時は前面ディスプレイにも情報が表示されます。

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左がHERO 9、右がHERO 8。ほんのわずかにHERO 9の方が大きく重くなりました。

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筐体サイズがアップしたおかげで、背面のディスプレイサイズが約16%アップ。

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こう見ると幅はわりと違いますね。

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バッテリーの色が随分と変わりました。これならHERO 8のバッテリーと混同することはなさそう。

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この前面ディスプレイはセルフィーだけでなく「ちゃんと動いてるかな」という動作確認にも便利でした。最近ならGoProをWebカメラとして使う場合でも、レンズ側にディスプレイがあるのは便利でしょう。見た目も派手になりましたし、こうなると今までのモノクロ画面が寂しく感じますねぇ。

迫力のシーンを、もっと高解像に

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この手のひらサイズのカメラで5K30pの撮影ができちゃうって、よくよく考えるとすごくない? ちゃんと設定画面で確認できました。

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5Kの高解像度で、自転車が頭上を飛び越えるシーンを撮影してみます。編集部の佐々木が人柱となって撮影した5K映像がこちら。

こぇぇ…。

また、これまではGoProアプリ内で処理していた水平維持機能がカメラ内でオンオフできるようになりました。水平維持なしの状態がこちら。

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強力な手ブレ補正のおかげで、この状態でもかなりスムーズに見えますね。水平維持機能をオンにすると、こうなります。

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画面がコンテナの水平に食いついてるのがわかりますか? 水平維持は約45度まで効果があり、45度を超えるとカックンと普通の画角に戻るみたいです。不思議な感覚だ……。

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この水平補正機能が、レンズカバーを付け替えるとさらに進化。レンズカバーは磁石とねじり込みで強力に取り付けられていて、取り外す時はぐいっとねじります。

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カバーの裏面に磁石があって、これをGoPro本体のスクリュウにマウントする感じです。

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別売の「Max レンズモジュラー」と組み合わせると、レンズが大きく飛び出し、155度超広角撮影が可能に。さらに2.7Kでの「Max HyperSmooth」「Max SuperView」や、カメラを360度回転させても水平を維持する「ホライゾンロック」などの機能が使えるようになります。

サブカメラ的に使える小ワザ機能が充実

「GoProは欲しいけど、ダイビングもしないし自転車も乗らないから使いこなせないかも」。僕と同じようにそう思っている人、少なくないはずです。しかし、今回のHERO 9はカメラユーザーにとってサブカメラ的に使える機能がいくつか追加されています。

まずは「フレームグラブ」。動画から写真を切り出す機能です。これ自体は過去のモデルでもできましたが、HERO 9では5Kで撮影した動画の1フレームを、14.7MPの写真として切り抜けます。iPhone Xのカメラが12MPですから、写真としての解像度も充分でしょう。鳥の羽ばたく瞬間や猫のジャンプの瞬間などを5Kで撮影しておけば、そのまま高解像度な写真にもできちゃうのです。

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動きものを写真で捉えるのはなかなか難しいですから。動画で撮っておいて、あとで悠々と写真を切り出す。こういうシーンこそ、フレームグラブが活きる瞬間です。

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さらにPower Toolsと総称される細かな機能が追加。「HindSight」は、シャッターを押すと15秒or30秒前までさかのぼった動画を生成してくれる、プリ連写のような機能。「LiveBurst」はHERO 8からある機能で、撮影の前後1.5 秒を 90 枚の静止画として記録できます。

便利だなと思ったのが「スケジュールキャプチャー」です。例えば朝日が昇るタイムラプスを撮りたいけど早起きしたくないというとき、GoProを起動させる時間をスケジュールキャプチャーで設定しておきます(最大24時間前から設定可能)。すると、カメラの電源がオフでも設定した時間にオンになり、自動で撮影してくれるわけです。「デュレーションキャプチャー」は撮影する時間を15秒〜3時間まで設定する機能で、主にスケジュールキャプチャーと併用します。

朝日以外でも、特定の時間帯にそこに行けない場所での撮影に便利ですね。こうした使い方ってアクティビティでの撮影というよりスチル撮影のバリエーションだと思うので、スチル派にとっての飛び道具サブカメラにもなりそうだなーと。寝る前にスケジュールをセットするだけで朝日のタイムラプスが撮れるなんて、便利すぎでは?

GoProで撮れる世界が、もっと広がった

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総じて、すごくワクワクするアップデートに仕上がっていますよ、HERO 9。デジカメ界隈では解像度は頭打ち感ありますけど、GoProの場合は5Kになることで画質以外にも恩恵があるのが良いですね。前面ディスプレイも確実にありがたい。

それから、意外と侮れないのがPower Tools。いずれもシンプルな機能ですけど、撮れる画が増える機能であり、使い方によっては普段の撮影の穴を埋める仕事もしてくれそう。「じゃあこういう場面で使ってみようかな」と、ユーザーの想像力を刺激してくれる機能だと思いました。

なんならそうやってGoProを使ううちにアクティビティにも興味が湧いてくるかもしれませんしね。海に飛び込むだけがGoProじゃあない。

後日改めて5K動画で撮影してみました。

ハンズオン動画はこちら

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2020-09-16 14:05:00Z
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