アップルが開発中と見られているAR(拡張現実)メガネことApple Glass(仮称)は、AR/VRデバイス一般で課題となる「度付きメガネやコンタクトレンズを着用しているユーザーに対して、どのように見え方を調整するか」についても独特の解決法を用意しているのかもしれません。
このたび、AR/VRヘッドセットの視力補正に関して、同社が特許を取得したことが明らかとなりました。
一般的なAR/VRヘッドセットでは、標準視力を持つユーザーに合わせてディスプレイやレンズが最適化されています。一方で多くの製品では、近眼など視力補正をしているユーザー向けにも度付きレンズなどが用意されていますが、標準のレンズを取り外して交換し、画面の見え方を調整するといった作業があり、やや面倒になります。
対して、米国特許商標庁(USPTO)が今週アップルに認可した特許「ディスプレイ付きポータブル電子機器を保持するためのヘッドマウントディスプレイ(HMD)」は、ディスプレイを内蔵するウェアラブル機器全般に応用ができる技術。
ここで例に挙げられたHMDは、iPhoneを挿入してディスプレイとして使えるタイプです。そうした細部に違いはあれども「表示用ディスプレイを内蔵し、その画像がレンズにより拡大されてユーザーの肉眼に投影される」しくみは、おそらくApple Glassとも共通していると思われます。
本特許でアップルが焦点を当てているのは、度付きレンズを常用しているユーザー向けの調整機能です。文書ではそれが「ディスプレイを持つスマートフォン」を使用するタイプだけでなく、ヘッドセット一般に使えることが記載されています。
つまりiPhoneをディスプレイ代わりに使うシステム「も」想定しているというわけです。
本特許で提示されたコンセプトは、HMD内にある光学部品を動的にアレンジできるというもの。ここでいう光学部品にはレンズや導光体、光源、ミラーおよび拡散板が含まれています。
基本的な仕組みとしては、メガネやコンタクトレンズ用の処方箋情報を使い、このシステムにより光学部品の位置や構成を調整することで、HMD側で視力を補正できるものとなります。
これによりユーザーはメガネやコンタクトを外しても、HMDの体験がぞんぶんに楽しめるわけです。
加えてこの特許では、動的レンズ構造を視力補正に用いる手法とは別に、ディスプレイ上の画像の位置を変更したり、コンテンツのサイズをを変更したりと、ユーザーにより見えやすくするために画面表示のほうを調整する手法にも言及されています。
さて、アップルは毎週のように特許を取得ないし出願しており、そのうち実際の製品化に漕ぎつけるものはごく一部に過ぎません。この特許もアイディアのまま終わる可能性もありますが、ともあれ同社が視力補正に関心を抱いていることは示されています。
最近も有名リーカーのJon Prosser氏が「Apple Glassは2021年前半に発表」と示唆していましたが、その際には「追加料金で度付きレンズも入れられる」と述べていました。
すなわち、もしApple Glassが現実に発売されたとしても、少なくとも初期バージョンでは別料金なしで視力補正が可能な要素は実装されず、今回の特許をベースにした機能は後継モデルを待つ必要があるのかもしれません。
Source:USPTO
Via:AppleInsider
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2020-06-18 09:46:23Z
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