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「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」へ移行するための更新プログラムが、先週あたりから本格的に配信されているようです。編集部の一部デバイスにも、パッチが降ってきました。更新プログラムの名前は「KB4559309」。
少し前、この「KB4559309」の情報がサポートサイトに掲載されたことをもって“配信が始まった”という報道がありましたが、情報筋によりますと“Windows Update”を通じた配信は米国で1月からすでに始まっていたとのこと。日本は確定申告の受付期間が延長された関係で少し遅れたものの、4月17日からゆっくりと配信範囲が拡大されていたようです。
「KB4559309」の件は、「Windows 10 バージョン 2004」のリリースを機にWindows 10のバージョンごとに分かれていた「Edge」のアップグレードパッチを統合し、「KB4559309」としたというのが真相なのでしょう。
この更新プログラムは、以前にリリースされた更新プログラムKB4541301とKB4541302を置き換えます。
- Windows 10 バージョン 1803/1809:「KB4541301」→「KB4559309」
- Windows 10 バージョン 1903/1909:「KB4541302」→「KB4559309」
- Windows 10 バージョン 2004:「KB4559309」
「KB4559309」がインストールされると、[スタート]メニューやタスクバーのショートカットはすべて新「Edge」に置き換えられます。“最初の実行環境(FRE)”と呼ばれる全画面表示の案内が現れるので、ちょっとびっくりするユーザーもいるかもしれませんね。
ちなみに、旧「Edge」(“Microsoft Edge レガシ”と呼ばれています)へのアクセスは新「Edge」にリダイレクトされるので、基本的に旧「Edge」へのアクセスは不能。「KB4559309」のアンインストールもサポートされていません。レジストリの書き換えで復活させることはできますが、よっぽどのことがない限りそこまでする必要はないでしょう。素直に新「Edge」へ移行することをお勧めします。
新しい「Edge」には旧「Edge」にあった機能の一部が欠けているものの、「Google Chrome」との高い互換性が魅力。単なる「Chrome」のコピーでなく、コレクションをはじめとする独自の機能も備えるほか、新しいフォームコントロールやブラウジング時のメモリ消費量削減といった改善は「Chrome」にも導入されています。今後も精力的にアップデートされるとのことなので、期待したいですね。
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2020-06-22 08:19:03Z
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