アップルがオンラインで開催中の開発者会議、WWDC20にて。例年通り新バージョンOSが次々公開される中、macOSも次期バージョン『macOS Big Sur』が発表されました。
提供予定時期は、今回も「今秋」。アップデート料金は今回も無料です。開発者向けベータ版は本日からDeveloper Programメンバーに提供され、公開ベータテストは7月に開始される予定です。
アップル側は、基本的な画面デザインや純正アイコンのレベルから再設計した、大規模更新である点をアピール。内部的なバージョン番号はついに「11」となり、「macOS史上最大のリリース」とも謳います。
例えばメニューバーは半透明化し、背景のカラーに合わせて自動で色が調整されるなど、細かな、しかしmacOSの基本となる箇所からの変更がなされています。
なお、名匠の由来はやはり地名。アメリカ合衆国カリフォルニア州のセントラルコーストにある地域「ビッグサー」から採られているようです。
もちろん、様々な公式アプリの機能強化も行なわれています。プレゼンでは、こちらも史上最大と謳う新バージョンのSafariをはじめ、メッセージやマップ、フォトなどが紹介されています。
とくにSafariに関しては、表示速度のさらなる高速化をアピール。「(JavaScriptエンジンの改良などにより)頻繁にアクセスするサイトはChromeよりも50%高速」「世界最速のブラウザがさらに高速に」と強調しています。
さらに画面デザインの点でも、タブ表示の全面的な再設計や、タブプレビュー(タブの上にマウスを置くと、ページのプレビューが表示される機能)など、より快適なWebブラウジングを可能とする機能が導入されました。
他にも、カスタマイズ可能なスタートページや、より手軽に使えるページ翻訳機能、新しいプライバシーレポートなどを紹介しています。
メッセージ、マップなどに関しては、画面設計の更新のみならず、機能の面でもiOS/iPadOS 14版相当にまで強化がなされた点もポイント。
メッセージに関しては、iOSで導入されていたインライン返信などに対応し、検索機能もさらに強化。Mac側でのミー文字カスタマイズなども可能としています。
マップも空港やショッピングモールでの屋内ナビゲーションや、ガイドの表示および作成など、iOS/iPadOS版で便利な機能を搭載する仕様となりました。
また、OSとしての紹介を一通り行なった後に、実はBig Surは“Apple Silicon”こと開発中のArm系独自CPUにも対応している点を紹介。
実際に、デモしたハードウェアのCPU(SoC)は、現行iPad Proと同じA12Z Bionicであるとネタばらしを行なっています。
なお、プレゼンでは該当macでの「この Mac について」も公開されましたが、バージョン番号はついにversion 11.0となっています。直近で流れたウワサ通り、内部バージョン的にもメジャーアップデートという扱いのようです。
このように、ついに「X」を超えたバージョン11のmacOSとなるBig Surは、アイコンやUIパーツをはじめとする外観的なデザインの更新にはじまり、果てはArm系SoCへの対応をはじめとする内部までに手が加わった、まさにメジャーアップデートと呼べる新バージョン。
そして、2001年から長らく(19年間!!)続いていたmacOS X時代に別れを告げ、CPU(SoC)もインテル x86系からArm系への橋渡しを行なう、言わばネゴシエーター的な立場となった、macOSの歴史的にも意義の大きなバージョンと呼べる存在でもあります。
新しいショウタイムを告げる新OSとして、アップル側も並々ならぬ気概で作ったバージョンであることは間違いありません。
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2020-06-22 20:13:26Z
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