みんなそれぞれ得意な分野というのがありまして。
ここ数年、一番アツいもののひとつと言えば、もちろんストリーミング業界。大手テック企業がこぞってオリジナルコンテンツをひっさげ、熾烈な競争を繰り広げています。が、視聴者側として思うのは、テック企業が押し寄せてきたせいで、コンテンツつまんなくなってね?ということ。
自社コンテンツを作るにあたって、キャストから脚本まで細かくエンタメ業界に指示しはじめたテック企業。このマイクロマネジメントによって、ハリウッドがつまらなくなってきているという話。例えば、AppleはCMのようなクリーンすぎるコンテンツを求めて、制作に遅れが出ているとか、クックCEOの一声で制作打ち切りになったとか、さんざん噂されてきました。企業イメージとエンタメを切り離してほしい制作陣とそれができないテック企業。今、このモヤモヤの真っ只中にいるのが、鳴り物入りでスタートしたQuibiです。
ネタ元Business Insiderが、Quibiのコンテンツ制作陣に取材したところによれば、時間のないタイトなスケジュールの中、Quibi役員からの細かな注文を聞きながらのかなりツライ制作環境にあるようです。Business Insiderの取材に応じた匿名人物いわく「最初の企画案から、番組タイトル、セットのデザインにテーマカラー、グラフィックはピクセル1単位まで、Quibiが注文つけてこないとこなんてないと思う」というマイクロマネジメント状態だとか。自社プラットフォームのオリジナルコンテンツなので、ある程度の希望、注文はもちろん当たり前。問題なのは、その注文が一線を超えてやかましすぎること。Business Insiderの指摘によれば、Quibiの現状は、Snapchat Discover、Facebook Watch、Netflixなど他プラットフォームよりもはるかに小うるさいそうでね。
シリコンバレーの期待を一身に受ければ受けるほど、コンテンツへの指示も増え、本来エンタメのプロであるはずの制作陣の意見は無視され、出来上がったモノはどうにも中途半端というね…。やる気あって一生懸命がゆえに、本来自分の畑じゃないところまで耕そうとするIT企業。HBOのストリーミングサービスもAT&Tが入り込んできて、HBOのキーパーソンを追い出してしまったようですし。テック業界が自分の畑の境界線に気付かないことには、オリジナルコンテンツというサービス最大の特性&強みを失ってしまうことになるのに…。どうやら、Appleはこれを認め、なんとかしようとはしているようですけれど。
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2020-06-21 08:47:28Z
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