ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン84.0.4147.89がリリースされました。ホーム画面に追加されたページのアイコンからショートカットメニューを開けたり、より細かにアニメーションを制御するためのAPIが追加されるなどのアップデートが行われています。
New in Chrome 84 | Web | Google Developers
https://developers.google.com/web/updates/2020/07/nic84
New in Chrome 84: App Shortcuts, Web Animations, Wake Lock, and lots more! - YouTube
◆アイコンにショートカットメニューが追加される
ウェブサイトへのリンクをホーム画面に追加したときにショートカットメニューを開く機能が追加されました。PCでは右クリック、Androidでは長押しすることでメニューを呼び出すことができます。
どのようなショートカットメニューを表示するかについては、ウェブサイトの制作者が「manifest.json」を編集することで設定可能とのこと。
◆アニメーションAPIがアップデート
アニメーションAPIに「ready」と「finished」の2つのAPIが追加され、アニメーションの再生時および終了時に適切な処理を設定することが可能になりました。また、アニメーション同士を合成する設定も可能となっています。
◆オフラインでも利用できるコンテンツをより明確にするAPIが追加
PWAを利用することでオフラインでも機能するようなウェブサイトを構築可能ですが、ユーザーがオフラインでも利用できるということに気付かず、開発にかけた手間が無駄になってしまうという問題点がありました。Chrome 84からはContent Indexing APIが利用できるようになっており、このAPIにオフラインでも利用可能なコンテンツを登録することで、ユーザーに「オフラインでもサイトが見える」ことをアピールしやすくなっています。
◆通知の許可を求めるUIがサイトの質で変化するように
ユーザーを誤解させたり、強制したりして通知を許可させる悪質なサイトにおいて、通知の許可を求めるポップアップでユーザーがより「拒否」しやすいようなUIに変更されるとのこと。
◆ウェイクロックAPIが実装され、スマートフォンがスリープするのを防げるように進化
Chrome 84で実装されたWakelock APIを利用することで、サイトを開いている間はスマートフォンがスリープしないように設定できるようになりました。料理のレシピサイトなどでの活用が期待されています。
◆SameSite Cookieの設定を変更
Cookieの適用範囲についての標準設定がGoogle Chrome 80で一度変更されましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で一度中断されていました。この変更について、Chrome 84であらためて適用するとのこと。
また、Chrome 84には38個のセキュリティバグフィックスが含まれています。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiRmh0dHBzOi8vYXJ0aWNsZS5hdW9uZS5qcC9kZXRhaWwvMS8zLzcvNDhfN19yXzIwMjAwNzE1XzE1OTQ3Nzg1NDMzMjI3NDjSAQA?oc=5
2020-07-15 02:00:00Z
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