安かろう悪かろうでは無さそうです。
モバイルバッテリーや充電器でおなじみのAnker(アンカー)。その家電ブランド「Eufy」からコードレススティッククリーナー「Anker Eufy HomeVac S11 Go」が登場しました。ここ数年、Eufyブランドからはロボット掃除機はポコジャカ出てきましたけど、コードレススティッククリーナーは実に3年ぶりの新作です。
注目したいのが、その値付け。Amazonでの価格は1万7800円。販売開始時には台数限定ですが20%のAmazonポイント還元だったので、実質1万4240円というアッサラーム商人もびっくり価格だったわけで(すでにセール終了しています)、そりゃー買うだろ!ってなっても不思議ではありません。
しかし、そんなゲームソフト3本分くらいのお値段で買える掃除機ってどうなのよ? と思ってしまうのもわかります。そこで、実際にリビングで使ってみました。
2万円切るコードレスなんてたかが知れている。正直、僕もそう思っていたのですが…。
Anker Eufy HomeVac S11 Go
これは何?:格安のコードレススティッククリーナー
価格:1万7800円
好きなところ:軽くて付属品が充実していて安価
好きじゃないところ:見た目が安っぽい
ちゃんと吸うの?→YES
まずはおそらくみんなが気になっているであろう、吸引力について。「2万円以下の掃除機なんてさぞかし吸わないのだろう」なんて思われるかもしれませんが、いい意味でふつーです。ふつーに吸います。
そりゃあ、他社のフラッグシップなハイパワーモデルと比べたら、吸引力は1段階程度落ちるかな…。というのが正直な感想ですけど、日常のお掃除の中で、負圧で水を吸い上げたり、重いボールを持ち上げられるレベルの吸引力ってほとんど必要ありません。床やカーペット、デスクのゴミを素早く手軽に、労力をかけずになくせらればいいのです。
そういう見方をすると、「Anker Eufy HomeVac S11 Go」のお掃除力は、日常の掃除シーンに十分なレベルでした。
フロア掃除においてはノズル・ブラシ機能によってもゴミの収集率は変わってきます。個人的な肌感ですが、掃除機選びは吸引力6に対して、ヘッド(ブラシ)4くらいの割合でヘッドの構造も大事だと思っています。
そしてこちらは?というと、起毛素材ローラーのフロアブラシクリーナーヘッドのかけ心地は悪くありません。僕の普段のリビング掃除だと、主にフローリング、畳、カーペットに落ちた髪の毛、埃、消しゴムのカス、子供のおかしの食べ残しなどですが、こうした日常生活の中で出る細かなゴミや埃はしっかりとかき集めて、吸ってくれます。毛足の長めなブラシと比べると、髪の毛のからまりも起こりませんし、ゴミなどが絡まったり汚れても、ブラシ部をがっぽりと外せるので取り除くのも簡単です。
大きめのゴミはちょっとニガテなようで、取り逃がしもありましたが、床材も選ばず使えます。前後の滑りはスムーズで、左右にも首を振ります。車輪が野暮ったいのを除けば、概ねよくできたブラシです。
個人的に掃除機のヘッドにLEDは要らない派だったのですが、使ってみたら意外と活躍したのは新しい発見。わざわざ照明付けるまでもない場所はこの明かりを頼りに掃除できるし、家具や家電の下に突っ込んで掃除する時も、ゴミが見えるので狙いも定まります。
考えを改めます、掃除機にLEDはあると便利です。
もちろん、ノズル・ヘッドを変えればハンディタイプとしても使えます。
ミニモーターブラシは最初イマイチかも?とか思ったのですが、実際にソファを掃除したり、お猫様に毛だらけにされたカーペットの掃除に使ってみたら、ごっそり取れました。ブラシと吸引力との性能が大きく影響するペットの毛でこの成果には思わずにっこり。価格も安くいしメンテナンス性も良い(後述します)ので、ペット部屋専用機としてもアリかもしれません。
なお、バッテリーの駆動時間は、公称値で省電力モード(弱)で最大40分、標準モード(中)で最大25分、最大モード(強)で最大8分間。実際に使ってみたところ、標準モードが尽きるまでに掃除が終わらない日はありませんでした。大掃除はさておき、日常的に使うなら十分ですね。
充実した付属品。どことなく感じるDysonみ
目的がはっきりしている製品を目指すのであれば、どうしてもデザインや機能が似てしまうのはやむを得ないところ。コードレススティッククリーナーでも同じことが言えます。「Anker Eufy HomeVac S11 Go」は、本体デザインこそ別物ですが、パッケージデザインで見るとどことなくDysonリスペクトを感じます。
付属ツールは、標準のフロアブラシをはじめ、延長ノズルやミニモーターブラシ、すき間ノズル、コンビネーションノズルと、最近のコードレスタイプの付属ツールとしては鉄板構成。あらゆる場所の掃除に対応できるものが揃っています。
特に延長ノズルが標準で付属するのは良心的です。スティッククリーナーといえど、長いノズルをつけたままだと高所は掃除しにくい&重い。活躍するのは年に数回かもしれませんが、あるのとないのでは大違いです。
壁掛け用のアクセサリも標準で付属します。ツール類を引っ掛けておけるクリップが付いているのが地味に便利。でも、充電アダプタは本体を壁掛けしたあとに手動で差し込む必要があるのは、ちょっと面倒かな。
バッテリーは着脱式なので、壁掛けNGなら取り外しての充電でも利用できますよ。ただ、現時点ではバッテリーの別売りは見当たりません。せっかく着脱できるなら、スペアバッテリーで2倍稼働できる!とかだったら嬉しかったんですけどね。
なんでもかんでも洗えるメンテナンス性の良さ光る!
掃除機を買う上でゴミ捨てやメンテナンス性は大事。
こちらのゴミ捨て構造はやはりDysonリスペクトな、ゴミ袋に直接シュートできるタイプ。若干開閉がぎこちないかな?とか思いましたけど、ゴミ捨ては楽ちんで、ダストボックス内へのゴミ残りもほとんどありません。
しかも、結構手軽に分解できて、ダスト容器もサイクロンフィルターも、フィルターも、ヘッドの先の回転ブラシも。本体以外は一通り水洗いできます。メンテナンス性、いいですよこれ。
1週間使った時の、高密度スポンジフィルターの汚れ具合がこちら。
サイクロンによって分離しきれなかった細かな粒子はこのフィルターでキャッチされます。「フィルターが汚れる=分離能力が低い」ですが、モーター前のこのフィルターで捕まえられている分には問題ありません。また、水洗いできるのでゴミが到達しても問題ない構造になっている気がしますね。1週間使って、この程度の汚れで済んでいるなら優秀かと。
スポンジフィルターの先にあるプリーツフィルターは一切汚れていませんでした。
モーターやここまでゴミが到達できていないなら、構造としては気密とフィルターの効果が発揮できているということです。ちなみに、マニュアルによると各フィルターは1ヶ月に1回の水洗いが推奨されています。掃除機をかける頻度や面積にもよりますが、僕としては2週間に1度くらいは手入れしたほうがいいかな?と感じました。
気になったところ
大手メーカーのフラッグシップモデルと比べてしまうと安っぽく見えてしまうのが欠点です。近くで見ると素材のプラスティッキーさが伝わります。
事実安いのと、多くの人は掃除機に高級感は求めていない?かもしれないので、僕の感覚はあまり参考にならないのかもしれませんが、「見せる家電」として常にリビングに置いておく壁掛けスタイルであるならば、もう少しデザインは頑張ってほしかったなぁと。
ただ、そこも価格の安さに繋がっていると考えると、十分に納得できるところなんですけどね。
どんな人に向いている?
求められている機能をそつなくまとめたモデルなので、「そうだよ!これが最高なんだよ!」という決定打を生み出す武器や、ガジェット的な強烈な個性はなく、「掃除中に、あぁ〜幸せ!」を感じられる瞬間はありませんでしたが、日常生活で使っていて大きなストレスは感じません。使いやすさを感じるシーンがあるのも事実。さすがに高級掃除機でコードレス体験が仕上がっている人へは強く推せませんが、十分にコードレススティッククリーナーの「手軽さ」を味わうことはできます。
現在、セールは終わっていて価格は1万7800円ですけど、これでもコスパの良い1台であることに違いありません。はじめてのコードレススティッククリーナーとして選びやすい価格、性能、デザインの入門モデルだと位置づけられます。
まぁ、ざっくり言えば、「とりあえずビール」的なノリで手を出してもいいやつです。
まとめ
・成績評価してみたら「優」〜「良」あたりのポジションに居る個性のないキャラ。ガンダムで言えばジム。
・質感やデザインは若干チープだけど、気にならない人も多いかもしれません。
・色々洗えて清潔。メンテナンス性の高さは日本的でいい。
・価格を武器のひとつと考えるならば、文句なしに強い。
Source: Amazon.co.jp
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2020-07-24 02:00:00Z
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