進化し続ける「リニアテープオープン」。
データは大量にあるが、毎日アクセスする必要のあるものではないーーーそんなときにはテープカートリッジが適しています。富士フィルムによれば今後、ひとつのカートリッジあたり400TB(テラバイト)の容量に対応できるようになるのだとか。
テープの時代は終わってなかった
テープという形式はもはや古いのではと思われる方もいるかもしれません。カセットテープや8トラックなど、もう長いあいだ使われていない存在のようですが、実際のところテラバイトのデータを保存するには手ごろで信頼性の高い方法として考えられています。
テープドライブからデータを取り出すのは、ハードドライブ、フラッシュドライブ、あるいはディスク形式と比べると時間がかかる作業となります。また、IBMによる最新のデータテープリーダーを使用すると、およそ6,000ドルという多額な費用がかかります。そのためこうしたストレージソリューションは一般的な消費者向けではない一方で、何十年分のデータを保持しておく必要がある企業などに向いているといえそうです。
「LTO-13」が実装されるのは...
現在のところ、世界中のデータセンターで使用されている主な磁気テープストレージは、リニアテープオープン(LTO)と呼ばれるもの。繰り返し改良を経て、最新世代はLTO-8として12TBのデータを保存できるまでに達しています。さらに、データを圧縮すると最大30TBまで対応できるのだとか。なお、圧縮によりアクセススピードは遅くなります。
今年下半期には、新たにLTO-9フォーマットの利用開始が予定されています。これにより、カートあたりのストレージ容量は24TBに倍増します。が、富士フイルムは将来的にそれよりもはるかに大規模となることを見据えているようです。
現在使用されているデータカートリッジは、バリウムフェライト(BaFe)と呼ばれる材料で作られています。新しい世代ではより小さな粒子が使用され、薄いストリップにより多くのデータが詰め込まれることになります。
ただし、粒子が小さすぎると正確に読み取ることが難しくなります。そこで富士フイルムは、より小さなストロンチウムフェライト(SrFe)と呼ばれる分子を新材料として採用し、テープあたりの密度やストレージ容量を増やすことを目指しているのだとか。
ところが、こうしたテクノロジーが市場に出るまでには、世代間で平均約2年半かかるもの。このため富士フイルムが提案する400TBカートリッジは、LTO-13仕様の一部となる見込みだといいます。今年登場するのがLTO-9であることから、実際に製品化されるのは早くても2030年頃となると考えられています。LTO-13がおそらく有望なテクノロジーとなることには疑いない一方で、予期せぬ事態に見舞われた2020年から10年後、いったいどんな世の中が400TB対応のデータテクノロジーを享受することになるんでしょうね...?
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2020-07-08 14:02:12Z
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