Minggu, 12 Juli 2020

「ウォッチドッグス レギオン」ハンズオンレポート&プレイムービーを公開。様々な能力を持つ市民をスカウトするのが楽しい意欲作 - 4Gamer.net

 Ubisoftが2020年10月29日の発売を予定している「ウォッチドッグス レギオン」PC / PS4 / Xbox One)のハンズオンレポートをお届けしていこう。オープンワールドを舞台に,ハッキングを駆使して活躍する気持ちよさはそのままに,個性的なアビリティを持つキャラクターたちをスカウトする,新たな面白さが加わっているのだ。

没落しかけた近未来のロンドンを舞台に,新たな戦いが始まる


 「ウォッチドッグス レギオン」は,情報化が進んだ世界のアウトロー的ハッカー集団「デッドセック」の活躍を描くオープンワールドアクションゲームのシリーズ第3弾だ。
 これまでの作品には「エイデン・ピアース」や「マーカス・ホロウェイ」といった主人公たちがいたが,本作にはそうしたキャラクターは存在しない。様々な技能を持つロンドンの住人たちをスカウトし,状況に応じて切り替えつつプレイしていくのだ。
 今回はプレビュービルドを3時間ほど遊ぶことができたので,そのプレイフィールをお伝えしていこう。
 なお,プレビュービルドは製品版そのままではなく,ゲーム序盤のチュートリアルと,ゲーム中盤のメインミッションを楽しめるという特別仕様となっている。
 本稿に掲載している動画とスクリーンショットは英語だが,発売時にはきちんとローカライズされるそうなのでご安心を。今回用意されたのはXbox Oneコントローラで,記事中の表記もこれに従ったものとする。

 今回の舞台は,没落しかけている近未来のロンドン。不況が続いているのに加え,謎の犯人による爆破テロが相次いでおり,治安維持が民間軍事会社「アルビオン」に委ねられている。
 アルビオンが警察の代わりをしているわけだが,その姿勢は強権的で,とても正義の味方とは思えない。そんな中で勢力を伸ばしている犯罪組織が「クラン・ケリー」で,アルビオンの目が隅々まで届かないのをいいことに悪事を重ねている。
 強権的なアルビオンと犯罪組織クラン・ケリーが対立しているという,ロンドン市民としては安心できない状態だ。

 我らがデッドセックは,情報化管理社会に反旗を翻すハッカー集団なのだが,こうした状況と無縁ではない。なぜなら爆破テロの首謀者と疑われているからで,おかげで市民からの心証はがた落ちしている。
 四面楚歌の中,デッドセックは疑いを晴らし,真犯人を捜さなければならない。「ゼロ・デイ」と呼ばれる首謀者は果たして何者なのだろうか……?

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 今回のプレビュービルドは,E3 2019に出展されたバージョンと大きく異なるものとなっていた。特徴的だったのが「パーマデス(永遠の死)のON・OFFが可能になったこと」「クラス分けが廃止され,キャラクターの個性がより際立つようになったこと」の2点だ。
 これまでのバージョンでは,警察に捕まったり,戦いに敗れたキャラクターが失われ,二度と使えないようになるパーマデス要素が話題となった。しかし,プレビュービルドではこの要素を自由にON・OFFできるようになっている。OFFにしておけば,メンバーがやられても警察に「逮捕」された扱いとなり,一定時間が経つと釈放されて再び使用可能になる。愛着のあるメンバーを失う心配をしなくて済むのだ。
 逆に,ONにすれば,プレイは途端にスリリングなものとなる。敵の群れに無理矢理突っ込み,成り行きに任せて暴れ回る……なんて無茶はとてもできないわけだ。
 また,メンバーたちの「エンフォーサー」「インフィルトレイター」「ハッカー」といったクラス分けもなくなった。その代わり,キャラクターは就いている職業や体質・資質によって多彩なアビリティを習得しているため,ロンドンに住む人々を吟味することが面白さに繋がっている。この辺りは後で詳しく書くので,楽しみに読み進めてほしい。
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銃で撃たれても,パーマデスがOFFなら逮捕された扱いになる

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逮捕されても,一定時間が過ぎると釈放される

ハッキングと格闘・銃撃戦が融合した「ウォッチドッグス」らしいバトルは健在


 チュートリアルでは,デッドセックのメンバーであるスパイ「ダルトン」が,爆破テロを阻止しようとする姿が描かれる。爆弾を仕掛けられた現場に忍び込み,テロリストたちを無力化しつつ,爆弾を探すのだ。
 [LB]の一押しで周囲の電子機器をハッキングする能力はもちろん健在。電子ロックで閉ざされたドアもハッキングすればたちまち開くし,電子機器のバッテリーは暴走させることで敵をスタンさせる爆弾に早変わりする。敵が見張っていても心配ご無用。スマートフォンを持っていれば,ハッキングで誤動作させ,そちらに気を取られている隙に忍び寄って気絶させることができるからだ。肉体の戦いとハッキングが融合したハイテクバトルは「ウォッチドッグス」的といえるだろう。
 バトルの際には監視カメラのハッキングが重要になる。カメラを操作し,周囲の敵を見つけられればタグを付与し,確認しやすくできるからだ。監視カメラの視野に別の電子機器が入っていれば,そちらをハッキングすることができ,またその先に別の電子機器があればそちらへ……と電子の世界を渡り歩いていくような感覚も前作のままで,ファンとしては嬉しいところだろう。
 特殊なコンソールについては,プレイヤーが直接接触しなければならないのも前作と同様。警戒が厳しい中,プレイヤー自身が忍び込まなければならないのがスリリングだ。
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「ウォッチドッグス」を象徴する要素のひとつであるハッキング。監視カメラを乗っ取り,視界内に捉えた敵にタグを付ける

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タグを付けられた相手は壁の向こうにいてもシルエットが見えるようになる


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配電盤をハッキングすれば,爆発させたりして即席のトラップにできる


 一方,操作やシステムについては,いろいろと変更が加えられている。段差を乗り越えるなどのパルクールアクションは[RT]から[A]に。もちろん押しっぱなしで軽快な動きを披露してくれる。そして[RT]は武器の使用&長押しでダッシュに変更された。これにより,パルクールアクションやダッシュがやりやすくなった感がある。

 近接戦についても変化している。[X]で打撃,[Y]が相手のガードを掴んで崩すガードブレイク,[B]でダッジ(回避)となり,相手の動きを見ながら対処することが重要となった。敵が無防備なら打撃を入れ,守りを固めているならガードブレイクをかけ,打撃を出すならダッジで避ける……と,まるで3D格闘ゲームのようだ。
 もちろん,ステルスで忍び寄ってテイクダウンするならこうした手間は要らない。正面から戦うのであればスリリングなアクションが楽しめて,目的達成を優先するなら被害を抑えるためのステルスがより重要になったという印象だ。
 ダルトンの奮戦虚しく爆破テロは阻止できず,ロンドンがさらなる混乱に陥ったところでチュートリアルは幕となった。

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接近戦では,相手の動きを見て打撃とガードブレイク,ダッジを使い分けることが重要に

警備員,作業員,警官,ストリートアーティスト……あらゆる市民をスカウトできる


 続いてはゲーム中盤を舞台に,ロンドン市内を自由に行動し,メンバーをスカウトしたり,メインミッションを進めたり,いろいろなアクティビティに参加することができた。
 ロンドンは厳重警戒下にあり,時計塔をはじめとする名所はアルビオンによって封鎖されている。立ち入ろうものなら,モコモコ帽子の近衛兵たちが自動小銃で撃ってくるという有様で,観光どころの騒ぎではない。街には裕福そうなビジネスマンたちが闊歩する一方,メインストリートを外れたところにはホームレスたちがいて,没落と不況に喘ぐロンドンの闇を感じさせる。前作は風光明媚なサンフランシスコが舞台だったことを考えると大きな違いだ。
 こうした変化はデッドセックにも及んでいる。これまでだとボードゲーム屋にアジトがあったりして,ハッカー集団としての明るいムードが漂っていた。しかし,ロンドンの本部は地下鉄の廃駅を改造したダークな場所で,まるで秘密情報部のよう。プレイヤーに司令を伝えてくれる人工知能のような存在もいて,規模も大きい感じを受ける。ロード時もユーモラスなビットマップアートが出てきたりはしない。
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夏には観光客を中に迎え入れるバッキンガム宮殿も,今は連続テロの影響で閉鎖されている

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なにかあると,自動小銃を構えた衛兵が飛んでくる


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今回のデッドセックのアジトは,地下鉄の廃駅を改造したダークな場所。パブに秘密の入り口がある

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アジトには警官やヒットマンといったメンバーがいて,仲間に加えられる


 そんなロンドンで,プレイヤーは「誰にでもなれる」(Play as Anyone)システムにより,好きなキャラクターで楽しめる。具体的には,デッドセックにリクルートしたメンバーを自由に切り換え,彼らの能力を駆使して行動できるのだ。
 ロンドンにいる無数の市民たちは,それぞれに名前,そして職業と体質・資質に基づいたアビリティを持っており,シリーズお馴染みのプロファイル表示でチェックできる。
 職業とアビリティは深く結びついているようだ。ジャーナリストは取材用の「News Drone」を飛ばせ,警官は手錠で相手を無力化でき,マネーロンダリング屋なら得られるお金が増え,ストリートアーティストは敵を混乱させる「Paint Bomb」を持ち,クラン・ケリーの下っ端には警察に捕まった際の拘留期間が延びる「On Probation(執行猶予)」がついていたり……と実に様々だ。
 プロファイルには市民の略歴が表示されることもある。あそこの人はマッサージ師で低予算映画の元スターだとか,そこの人はレースの映画にネガティブなレビューを書き込んだとか,人となりが見えてきて面白い。
 また,ビジネスアナリストなのになぜか「K.O. Punch」やダメージ減少といった肉体派アビリティを持っている人がいて,不思議に思って略歴を見るとアマチュアプロレス団体に所属していることが分かったりもする。
 前作までは道行く人のスマートフォンをハッキングし,プロファイルや預金額,チャットの内容といった秘密をのぞき見できたが,こうしたフィーチャーをゲームプレイに影響するものへと正統進化させたという印象。いろいろな市民のプロファイルを調べ,スクリーンショットを撮りまくりたいと思ってしまった。
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ロンドンの住人たちは個性的。ストリートアーティストは「Paintball Gun」や「Paint Bomb」といった職業にちなんだ装備を所持

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ジャーナリストは「News Drone」を飛ばせる。良く見ると「注目を集める」とか「カバーとスプリントが不可能」という強烈なアビリティも


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ビジネスアナリストなのに肉体派。よく見るとアマチュアプロレスに所属している

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普通のメンバーは非致死性武器しか持たないが,ヒットマンは拳銃を所持


 彼らは単にそこらをふらついているだけではなく,1時間単位のスケジュールに基づいて行動しており,家族や友達,敵がいるという。
 実際にマップを見ていると,スケジュール通りに目的地へ向かっていたりするのだから,ちょっとしたシミュレーターであるかのようだ。
 さて,彼らをリクルートしてデッドセックの戦力をアップしていくわけだが,市民たちはそれぞれデッドセックに対する好感度を持っており,これが低い市民には相手にしてもらえない。ゲームを進めて連続テロ犯人の嫌疑を晴らしていくことにより,印象も変わっていくという。
 デッドセックのメンバーにできる市民は最大で40人。E3で出展されたバージョンの倍に増えているが,限りがあるのは確か。高度な装備やアビリティを持つ者を揃えていきたいが,そうした者はアルビオンやクラン・ケリーのメンバーだったりして好感度が低い。
 リクルートしやすい人を揃えて数で攻めるか,それとも少数精鋭で行くか。街で見つけた人はお気に入り登録することができるため,有用なアビリティの持ち主に目を付けておき,後からリクルートに行くのもいいだろう。
市民のスケジュールをチェックすることもできる
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 好感度が高い者は話しかけるだけでもリクルートできるが,そうでない場合は頼み事を解決してあげる必要がある。恋人を助け出したり,犯罪の記録を抹消するなど,頼み事はサイドオペレーション(サブクエスト)になっており,これが市民の数だけあるのだから面白い。
 ある看護士をリクルートする際は,行方不明になった知人を探し出すこととなった。

 まずは監視カメラの記録を探し出すためにサーバーのある区画へ。そこは治安の悪い場所だったので,警官の仲間に切り替えて突入。得意の警棒でチンピラどもをぶちのめし,手錠で拘束してサーバーに到着,ハッキングすると,知人は工事現場に囚われていることが分かった。近くまで地下鉄に乗って移動,そこからは車をいただいて工事現場へ向かう。
 地下鉄はいわゆるファストトラベルで,行ったことがない駅であっても瞬時に移動することができる(メンバーはロンドンっ子なのだから当然といえば当然か)。また,車は自分で操縦できるのに加え,近未来らしくオートドライブで目的地まで連れて行ってもらえる。
 オートドライブは速度制限や信号といった交通規則を厳守するため,急いでいる時はもどかしいが,いつでも手動運転に切り替えられる。
 もちろん,前作同様に車からも周囲の電子機器へアクセスできる。前をトロトロと走る車に急ハンドルを切らせて道を空けさせたり,道路に埋め込まれた車止めを飛び出させたりといったイタズラもできてしまう。
 ロンドン名物の2階建てバスやボートなど,車に限らずいろいろな乗り物をちょうだいできたのも特筆しておきたいところだ。

敵のスマートフォンをハッキング,誤作動させて気を取られている隙にテイクダウンをかける。「ウォッチドッグス」らしい戦いだ
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遠隔ハッキングができない場所には自分で行くしかない

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警官は警棒を持っていて,近接戦でも有利。また,手錠を使えば相手を逮捕できる


2階建てバス(左写真)やはしけ(右写真)など,様々な乗り物をちょうだいできる
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 さて,工事現場には作業員がたむろしており,正面からは入れない。普通ならステルスの手段を講じる必要があるのだが,今回はメンバーの中に作業員がいたので,彼女に操作を切り替えて進めていくことに。
 作業員は制服を着れば工事現場に怪しまれずに入れるうえ,大きなレンチやネイルガンといった工具を戦闘に転用できるのだから頼もしい。
 他の作業員がたむろしている入り口を堂々とくぐり抜け,夜の工事現場へと入り込む。
 彼女は作業員であると同時にデッドセックのメンバーだ。行く手を遮るドアはハッキングで開き,壁の向こうにある端末にアクセスするため,床にある隙間から「Infiltrator Spiderbot」(以下,Spiderbot)を放り込む。
 Spiderbotはメンバーの誰もが使える標準装備で,前作の「ラジコンカー」的な存在。小さいので狭い隙間をくぐり抜けることができ,端末の近くに行けばハッキングも行える。
 飛行型のドローンは,前述したジャーナリストなど特定職業のアビリティ扱いになっており,誰もが使えるものではない模様。普通のメンバーはSpiderbotで目的を達しなければならない。
 飛行型のドローンよりも移動の自由度は落ちるのだが,職業ごとの得意技を駆使するというコンセプトの面白さが強調されていると感じられた。
 Spiderbotが端末に到着し,ハッキングしてルートを開き,知人を救出。これを見た看護士はメンバーに加わってくれた。
 看護士は制服に着替えると医療施設に入れるため,デッドセックの活動に役立ってくれることだろう。
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作業員は制服を着れば工事現場に入れる。この他にも警官や看護士など,制服系の職業は警戒されずに職場に入れるという


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Spiderbotは狭いところにも入り込める


 アビリティは職能だけでなく,体質・資質を表現しているのも面白いところだ。
 この看護士は「Flatulant」なるアビリティを持っていた。これはガスが充満して腹が膨れる「鼓腹」という症状のようで,説明文によると「時々ガスが出て,周囲の敵を警戒させる」という。看護士特有の能力というよりはマイナス効果を持つ体質・資質というわけだ。
 残念ながら,実際に発動するところは確認できなかったものの,メンバーたちの個性を表現しているというわけで,愛着も深まりそうである。
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看護士のリクルートに成功

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「Flatulant」は「鼓腹」の意。時々ガスが出て,周囲の敵を警戒させるという


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こちらはメインミッションのひとこま。失踪した仲間の行方を探るべく,サーバーにハッキング

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サーバーから得られたデータを使い,仲間が拉致された状況をARで再現する


 今回プレイできた中で,特に印象深かったのが作業員。建築現場に入れるのはもちろんのこと,「Cargo Drone」を呼び出す能力が頼もしい。
 Cargo Droneは人間も乗れる大型飛行ドローン。街中を飛んでいるものをハッキングすることもできるのだが,作業員はこれをいつでも呼び出せる。例え敵地であっても,空を飛んで難なく潜入できるのだから,かなり強力だ。
 バッキンガム宮殿をはじめとする名所はアルビオンに封鎖されているのだが,Cargo Droneならノンビリと空から観光できる。ゲームにはロンドンの様々な観光地も再現されているそうで,発売後はこうした場所を空中から眺めたり,写真を撮ってみるのも面白いだろう。
 一度メンバーに加えた市民は,警察に捕まってさえいなければその場で交代できるため,呼び出したり合流する必要はない。
 現在使用していないメンバーたちも一般市民同様にスケジュールに基づいて生活しているため,ロンドンを歩いていると,彼らとばったり出会うことがある。特にイベントが起こるわけでもないようだが,無言ですれ違う様はいかにも秘密組織のメンバーっぽくてカッコイイ。
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「Cargo Drone」に乗って空中散歩


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大観覧車からはロンドンが一望でき,写真も撮影できる


 チャイナタウンには秘密の地下闘技場があり,「ベアナックルボクシング」なるアクティビティを体験できた。
 明らかに非合法の香りを漂わせたこのアクティビティは,地下闘技場のファイターたちと素手で殴り合う。
 ファイターたちはさすがにその道のプロ。こちらが攻撃したらガードで防ぎ,逃げに徹していたら掴んでくるし,無闇に連打するとダッジからの強打を仕掛けてくる……となかなか手ごわい。
 まずは単発のパンチで様子見し,当たっているならそのまま連打,ガードしているようならガードブレイクをかける。ダッジからの強打を狙う相手なら,逆にこちらが強打をダッジして反撃するなど,敵の出方を見て対応しなければならない。この辺りは格闘アクションっぽい面白さだ。
 なお,各地のベアナックルボクシングで勝ち進むと,ファイターたちをデッドセックのメンバーに加えられるという。
 持っているアビリティも,打撃の威力が上がったり,受けるダメージを少なくしたり,戦闘時に友達を呼び出せたりと,なかなか凄い。便利だったり,レアだったりするアビリティを探してロンドンを駆け巡るのも楽しみの一つになりそうだ。
「ベアナックルボクシング」では地下闘技場のファイターたちと殴り合い
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各地で勝ち進めば,ファイターたちを仲間にできるようだ。「戦闘時に友達を呼び出す」アビリティが楽しげ


 ゲームの雰囲気はシリアスなものになったものの,ハッキングと肉弾戦・銃撃戦が一体になった「ウォッチドッグス」らしいバトルは,前作よりも奥深いものになったという印象だ。
 ステルスで忍び込むもよし,Spiderbotを遠隔操作してハッキングで道を拓くもよし,Cargo Droneで空から降りるもよし……と,メンバーのアビリティや好みに合わせて様々な戦略を採ることができる。
 そして,筆者の心に深く刺さったのが,様々なアビリティを持つロンドン市民たちをリクルートし,これを操作できる「Play as Anyone」システムだ。
 アビリティも市民の職業に基づいたものあり,体質・資質を表すものありと数が多い。同じ職業でも,アビリティが異なっている例が見られた。
 市民たちは自動生成されているそうで,有用なアビリティを持つ者や,ユニークなプロフィールの者をコレクションするのが今から楽しみだ。
服屋では上着やシャツ,メガネを買える
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2020-07-12 19:45:00Z
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